↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界で最強になったので、世界の片隅でひっそり暮らします  作者: 南蛇井


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
111/131

ラスト


森の中を歩き。


やがて、いつもの家が見えてきた。


窓から、暖かな明かりが漏れている。


悠はその明かりを見て、少しだけ足を緩めた。


「きゅ!」


ノアが先に駆けていく。


そして、慣れた様子で家の中へ入っていった。


「……」


悠も後を追う。


扉を開ける。


いつもの家。


いつもの匂い。


いつもの静けさ。


悠は靴を脱ぎながら、小さく呟いた。


「……ただいま」


返事はない。


けれど。


それでいい。


ここは、いつもの家だ。


今日までと同じ。


明日も、きっと同じような一日になる。


畑を見て。


ノアの世話をして。


食事をして。


夜になれば眠る。


何も変わらない。


――そう思った。


けれど。


一つだけ。


今までとは違うものがあった。


来年の予定。


「……」


悠は、ふと立ち止まる。


来年。


また祭りがある。


そして。


自分も行く。


それはつまり。


来年も、この世界で暮らしているということだった。


森の家で。


ノアと。


畑と。


そして、たまには村へ行って。


リアや村の人たちと会う。


そんな未来を。


悠は、いつの間にか当たり前のように思い浮かべていた。


「……」


特別な決意はない。


何かを誓ったわけでもない。


ただ。


来年も、ここにいる。


それが自然だった。


悠は少しだけ考えて。


「……まあ、来年も人は多そうだけど」


「きゅ?」


ノアが振り返る。


「……お前は楽しそうだったけど」


「きゅ!」


ノアが元気よく鳴く。


悠は小さく息を吐いた。


そして、そのまま寝室へ向かう。


ベッドに入る。


布団をかぶる。


今日一日のことを思い返す。


人が多かった。


騒がしかった。


疲れた。


でも。


悪くなかった。


悠は目を閉じる。


明日になれば、またいつもの生活が始まる。


そして。


その先には、来年がある。


そんなことを考えながら。


悠は静かに眠りについた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。