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異世界で最強になったので、世界の片隅でひっそり暮らします  作者: 南蛇井


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第41話 来年 Scene1 祭りの終わり


祭りが終わった。


広場に並んでいた料理は片付けられ、屋台も少しずつ店じまいを始めている。


さっきまで賑やかだった通りも、少しずつ静かになっていく。


村人たちが、それぞれ家へ帰っていく。


「じゃあ、また明日!」


「おやすみ!」


そんな声が、あちらこちらから聞こえていた。


悠も立ち上がる。


「……帰ろう」


「うん」


リアと並んで、広場を離れる。


祭りの明かりが少しずつ遠ざかっていく。


しばらく歩いたところで、リアが悠を見る。


「今日はどうだった?」


「……」


悠は少し考えた。


今日一日のことを思い返す。


屋台。


子供たち。


踊り。


みんなで囲んだ食卓。


そして、夜空に上がった花火。


楽しかった、と素直に言うのは、なんとなく違う気がした。


けれど。


「……疲れた」


リアが頷く。


「うん」


「……」


悠は少し黙って歩く。


そして。


「……でも」


リアが待つように、悠を見る。


「……悪くなかった」


リアの顔が、ふっと緩んだ。


「そっか」


「……うん」


悠も小さく頷く。


夜の村を歩く。


祭りの音は、もうほとんど聞こえない。


いつもの静かな夜が戻ってきていた。


悠はその静けさに、少しだけ安心する。


けれど。


今日見た祭りの景色も。


それほど悪いものではなかった。


そんなことを思いながら。


悠はリアと並んで、家への道を歩いていった。


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