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Scene2 夜の花火
祭りも、終わりが近づいていた。
広場に残っていた料理も少なくなり、村人たちの声も少しずつ落ち着いていく。
そんな中。
夜空に、一筋の光が上がった。
――ドンッ。
大きな音が響く。
悠が顔を上げる。
夜空いっぱいに、光が広がっていた。
「……」
花が咲いたように広がり、すぐに消えていく。
続けて、また一つ。
――ドンッ。
夜空に光が広がる。
悠は、黙って見上げていた。
隣でリアが呟く。
「綺麗だね」
「……うん」
また一つ、花火が上がる。
悠はしばらく黙っていた。
そして。
「……初めて見た」
リアが悠を見る。
「そうなんだ」
「……うん」
それ以上、リアは何も聞かなかった。
悠も何も言わない。
ただ二人で、夜空を見る。
光が広がる。
消える。
また上がる。
その繰り返しを、悠は静かに眺めていた。
やがて。
最後の花火が夜空に大きく広がる。
ひときわ大きな音が響いた。
そして。
光が消える。
静かになった夜空を、悠はしばらく見上げていた。
祭りが終わった。




