第三十四章 墳都の休日
〈グレイブナイツ〉本部奥。異郷の香が焚かれたその部屋にいるのは一人だけだった。
無聊を託つ小楽団も小姓たちも今は外に出ている。
そのたった一人が今、天幕に映された一人分の人影のまま言った。
「ふうん。今日あの人は街の外にいるんだ。……それってちゃーんす……」
※
後継者だからと言って、〈ノーブルオーダー〉だからと言って、年がら年中アヴァンシルに潜っていなければいけないかというとそうでもない。
大聖堂エリアからの無事の帰還。さらには妾剣という非常に価値のある魔導剣を手に入れて多額の報酬が出たとかで、我らが主イリアスお嬢様は、家臣団や部下たちに対する労いの日を設けると言ってくれた。
要するに休日だ。
当日、マリンは朝から浮かれていた。
〈最終貴族同盟〉本部に借りている部屋の掃除から解放されたからではない。あんな小さい部屋ではあっという間に終わってしまってむしろ体を持て余す。
イリアスが、そして他のみんなが無事にアヴァンシルから戻ってくることを、無力な自分を思い知りながら待たなくていい。これに尽きた。
今日は一日みんなと一緒にいられる。片時も目を離さず、妹たちを見守ることができる。
どんな世話を焼こう。どんなお手伝いをしよう。そう思うとマリンの大きな胸は大きな心音を体の内側に響かせ続けるのだった。
「午前中はちょっと用事に付き合ってもらうわよ。あなたたちにも関係するものなんだから」
休日のスタートはまずそんな感じから。
イリアスの言う用事とは日用雑貨の買い出しだった。
当主が〈ノーブルオーダー〉となり立て続けに手柄まで立てたことで、一家の住まいは二部屋に増加していた。
マリンは変わらずイリアスと相部屋をし、子供たちとヨーゼフが別室に移動した。マシュマロに囲まれて眠れないことと、いい加減なヨーゼフが彼らにいい加減なことを吹き込まないかがマイナスポイントではあるものの、ミハルクもセージュもしっかりしているのでそのあたりは心配いらない。ダリアのこともしっかり守ってくれるだろう。
ただ、今は生活に必要最低限の雑貨しかないので、それを買い揃えようという作戦だ。
買い出しの提案に、はーいと明るく返事をする子供たちはまるでイリアスの弟妹たち。つまり全員わたしの妹と考えられる。であれば、次にすべきことは。
「じゃあみんな、迷子にならないようにわたしと手を繋ぎましょうね」
「うむ」
「はぁい」
マリンが手を伸ばすと、ミハルクとダリアがそれを握ってきた。二人ともふわっと柔らかで生クリームのような感触。
「マリン。手、繋いでくれて、ありがとう。わたし、すごく嬉しい、です。えへへ……」
サメシスターのダリアがこちらを見上げてほわっと微笑んでくる。
……………………。
ズゴゴゴゴ……!
「ちょっとマリン!? スカートの中から何か火が出てるわよ! 何!? 飛ぶの!?」
「す、すみません。あまりの愛らしさに天へと……」
「頼むから地上にとどまりなさいよ……」
こんな可愛らしいサメが世界に一匹でもいることを魚介類は絶滅まで誇っていい。
そうして天使を二刀流にしながら街の道具屋、雑貨屋を巡る。子供たちはお揃いのコップやタオルなどを買ってキャッキャとはしゃいでいた。それを見るイリアスもどこか優しげで……。
(ああ本当に。今日という日が――)
不意にたどった記憶がたどり着くのは、まだオーズドルファ家の前夫妻が存命だった頃。
幼いイリアスの揺り籠を囲んで平和だった日々。
これが本当の家族だったんだと後から思い知った毎日。
大きな屋敷なんていらないのだ。狭いベッドに身を詰めて眠るのでもいい。
今日という日が。みんなが無邪気に笑っていられるこんな穏やかな日が。
今度こそ彼女の手からこぼれていきませんように。
心から、そう願う。
と。
「いーからさっさと出てくるし! 試着室であんだけ粘ったくせに、店の外に出るのも渋るとかどんだけ居座りング!?」
「ち、ちげーよ! やっぱこれオレのイメージじゃなくて……外に知り合いがいないかもっとよく確認してからさぁ……!」
何やらお店の前で揉めている二人がいる。いや一人は店内に引きこもって姿は見えないが……。
どうやらこの街では珍しい、可愛い系の服を集めた女の子用の服屋のようだ。よく見ると、外で怒鳴っている方は貴族同盟の医療チームにいる少女ではないか。名前は確かメンディーナ――。
「さっさとしないと置いてくし! 次はあーしの買い物の番なんだから!」
「わ、わかった。出るよ。出るから待てって! で、出るぞ。出るぞ~……。それっ!」
ぱっと飛び出てきたのは、よく日焼けしたスポーティな女の子。
その勇ましいイメージとは裏腹に、たった今買い揃えたばかりらしい可愛らしい花柄のカットソーとミニスカート風のショートパンツがガーリッシュに彼女を彩っている。
「おお! オーレンとメンディーナではないか。奇遇じゃのう」
「…………」
ミハルクの挨拶に日焼け少女はぴたりと停止し、
ピッ、ピッ、ピー……。
心音が!?
「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!」
「ほう! その悲鳴を直に使いこなすとはやるのう! くぁ……どう発音したのじゃ!?」
「がああっ!」
「あっこら逃げんなし!」
たちまち回れ右しようとした日焼け少女を、メンディーナが捕まえる。
「離せぇ! ちくしょう、見られた! よりによってミハルクに見られたぁぁぁ!」
「落ち着くし! 何のためにあーしがセンス分けてやったと思ってんの!? いーから堂々としなよ!」
体力では断然日焼け少女の方が上そうだが、あまりのへっぴり腰で力が入っていない。あるいは、女の子っぽい格好に慣れていないせいで本来の力が出せないか。
「うああ笑われる……絶対笑われるぅぅ……」
観念……できてもいないが、日焼け少女――お嬢様たちによるとオーレンという〈グレイブナイツ〉らしい――は涙目を逸らしながら、こちらの前に引っ立てられてきた。
「何をしてるのよ、あなたたちは……」とイリアスがたずねると、
「おはピー、ミハルク君にイリピたち。まあその、ちょっと買い物? オレピとはたまたま会ってぇ……だから別に待ち合わせたとか、お互いの買い物にアドバイスしようとかそういうんじゃなくってぇ……」
謎の下向きピースで目をそらしながら事情を話すメンディーナ。つまり、あまり仲良くしてるのを知られたくない二人で待ち合わせてショッピングに来ていたようだ。
「それでどう? ミハルク君。オレピがイメチェンしたんだけどー……」
「ううう……見るなぁ……。笑うなぁ……」
「ふむ」とミハルクは優しげな目でオーレンを見、
「笑いなどせぬよ。とても似合っておるではないか。わしは勇ましく仲間想いのそなたも好きじゃが、可愛らしいそなたも同じくらい好きじゃよ」
「!!!!!!!!!!!!」
ボンッ! とオーレンの日焼けした顔が赤いランプと化す。
ピッ、ピッ、ピー……。
心音が!?
と、ここで何を焦ったのかメンディーナも前に出てきて、
「あ、あの! ミハルク君、あーしもちょっとだけ買い物しててぇ……。あんまりいつもと変わんないと思うんだけど、ほら、あの、髪のリボンのところ、おニューのシュシュにしててぇ……」
「うむ。そなたの華やかなイメージによく合っておる。じゃが、そう派手に盛りつけずとも、そなたの髪はそれだけですでに美しい。もう少し自分自身を前に出してもいいのではないかな?」
「……!!!!!! あ、うぁ……。は、はぃぃ……」
シューと頭から湯気を立てつつ、メンディーナも機能を停止した。
「何か動きが止まったわ。わたしたちもそろそろお昼の場所を探さないといけないから、もう行くわよ」
「では二人とも、またのう」
『フニャ……フニャ……』
もはや直立もままならない二人に別れを告げ、一行はその場を離れる。
それにしてもミハルク君、顔だけじゃく心遣いや言葉まで何て綺麗な子なんだろう。見事に二人の心臓を狙い撃ち。彼女たちには幸せの余韻をしっかり味わってほしい。
さて。
荒くれ後継者たちが作った街とはいえ、長い歴史を経て一般人用の商店も充実している。昼になる前に買い物は無事終わり、運よく空いている食堂も見つけられた。店内は混雑していたものの、オープンテラスが利用できる。
少し涼しい爽やかな風が吹く中、広々とした場所での食事は気持ちがいいものだ。
「しかしのう……」
ミハルクが半ば呆れた顔をイリアスに向けるのを、マリンは見逃すことなく視界に収めた。
「その珍妙なパイ、まだあったんじゃな」
「まだあったとは何よ。このパイは不滅よ」
イリアスは不服さを額の太眉に100%乗せながら、目の前の皿にある料理を一口分だけ切り分けた。
「不滅というか何というかのぉ……」
「人の歴史に染みついた呪いでは?」
「へ、変な形……です」
子供たちからさんざんな言われようをしているのは、“スタールッカーパイ”。
パイの表面から燻製ニシンの頭が複数突き出して空を見上げているという、一見して呪いの道具かと思うような料理だ。
「いいでしょ別に。わたしは昔からこれが好きなの。ふんっ」
「まあ中は魚のパイだから味は悪くないんじゃが、見た目がのう。その頭を取っ払った方が売れると思うのじゃがのう。…………何で300年たっても誰もそいつを引っこ抜かんのじゃ…………?」
マリンは思い出す。イリアスは確かに小さい頃からこのスタールッカーパイをよく食べていた。ただそれは味が格段に好みだったというより、借金のカタに本家屋敷を失って庶民街をふらふらしている時分に、近所の大衆食堂で安く提供されていたからというのが大きい。
人の舌というのは保守的なもので、高級レストランに通い詰めた豪商でも、駆け出しの頃に食べていたごった煮のシチューが一番美味いというケースも少なくないという。イリアスの場合もそれに当たった。
「あなたが食べてるのだって相当変な形でしょ」
ヨーゼフ仕込みの完璧な食事マナーをはずれ、フォークの先を彼へと向け返すイリアス。
「わたし知ってるんだから。その“ミートシーパイ”はスタールッカーパイをお手本に作られたってことをね」
ミハルクの前に置かれているのは、正にスタールッカーパイのお肉版といった料理だった。
ひき肉をメインにしたミートパイの天面に、なぜか何本ものソーセージが突き立っている。これはスタールッカーパイのあまりの見た目の悪さを救うため、とある肉屋が「おいしそうな方」として考案したのが起源だという。……いやケンカを売ったの間違いだったかも?
「お手本じゃと? 違うこれは完全に上を行く進化系じゃ!」
ミハルクは席を立たんとする勢いで反論した。
「見よ。かつては一、二種類しかなかったソーセージも今やすべてが違うもの。広大な帝国の各地から集められたソーセージ全種盛りじゃ! これが食えるだけでも大陸を統一した甲斐があったわい! そして中身も濃厚でピリ辛な香辛料が使われ、淡泊な味のそのグロパイとは一線を画しまくっておる!」
「わたしの愛するスタールッカーパイをよくも! これだって300年の研鑽を経た伝統料理なのよ! そんなに言うなら一切れ寄越しなさいよ。味見してあげるわ!」
「ふん、ではそちらのも寄越すがよい! わしの舌はうるさいぞ!」
そうして二人はお互いを睨みつけたまま憎きパイをかじり――。
「…………。ふんだ……」
「…………。ふんじゃ……」
特にもんくも言わず静かになった。
どうやら思ったよりも美味しかったらしい。二人の誤解を解くいい店が街にあってよかった。
その後、二人は目線でチラチラとやり取りし、無言のままもう一切れずつを交換した。張り合いつつもまるで仲の良い姉弟。
マリンは染み入るような幸せを感じた。
それからナイフに不慣れなダリアを手伝ってあげたり、デザートのオレンジジュースを楽しみつつ、食後の一休み。
オープンテラスからは街のアヴァンサ像が見えていた。剣を床に突いて玉座に座っているオーソドックスなもの。
サクセルは後継者たちがアヴァンシルの外縁に勝手に築いた街だから、大墳都内部にあるような豪奢な石像とは違う、慎ましやかなものだ。
しかし昼食時にもかかわらず、幾人かの人々が像と周囲の清掃活動を行っていた。
マリンが何とはなしにそれを眺めていると、
「この街には綺麗好きな者たちがおるのう」
「よい心がけです」
「綺麗なの、嬉しい……」
などというミハルクたちからの子供らしくない声が聞こえてくる。
「〈グレイブナイツ〉よ。彼らはアヴァンサ帝に心酔しているから」
イリアスがそう言い、雑巾を手に丹念に像を吹く団員たちを見やった。
「騎士団本部――このあいだ行ったところだけど――には大帝の直系を名乗る皇子がいるという話よ。子孫の前じゃ、余計に綺麗にしておきたいのでしょうね」
「なに? 直系の子じゃと? ふーむ……彼らには悪いが、そりゃニセモノじゃな」
ひどくはっきりとした物言いに、イリアスもヨーゼフも目を丸くして彼を見た。
「確かに、アヴァンサ帝の子孫を名乗る不届き者は古今後を絶ちませんが……ずいぶん明確に断言なさいますな」
「何か根拠でもあるの?」
「うむ。まあ、その……。大帝は勃たんかったからな」
ミハルクがやや濁した口調でそう話した内容に、マリンは目を丸くし、ヨーゼフは天を仰ぐような仕草を見せた。が、イリアスだけは目をぱちぱちとしばたたかせ、
「? 何? たたない? 何が?」
「イ、イリアスお嬢様……」
マリンは隣席にいるイリアスの耳元に、ごにょごにょとその真意を伝えた。
途端、耳までかーっと顔くなる彼女。
「ミ、ミ、ミハルク、あなたね! こんな白昼堂々そんな、そんな下品なことっ……!」
「しょうがないじゃろ事実なんじゃから……。多少はぼかしたじゃろ。この程度の言葉も知らんそなたが悪い」
「ぐっ、ぐぐぐ……」
「しかしミハルク。アヴァンサ帝の子孫については確かに何も語られていない歴史の謎ではありますが、その話は大帝に対する誹謗中傷に当たるかもしれませんぞ。何しろ病の話ですからな。その説を証明できる資料でもあるのですかな?」
ヨーゼフがたずねる。子供相手に何を大真面目にとも思ったが、ミハルクはさして困った様子もなく、
「証明とはいかんが……アヴァンサ帝の三度の皇帝突撃に関しては知っておろう?」
「そっ……それはもちろん! わたしの好きな話だわ。戦場でお味方を鼓舞するために繰り出す帝国の一大秘策。己の危険も厭わないその姿に、すべての兵は自分の限界まで奮い立つの!」
復活したイリアスが嬉々として話題に交ざってきた。
どことなく少年の雰囲気を持つ彼女だが、この逸話を聞く時はさらにそれが顕著になる。ご両親から引き継いだ氷剣をためらいもなく抜いたのも、恐らくはこれの影響が大きい。
それに対して「秘策とな……」とミハルクはどこか苦い笑いを見せ、
「まあ奥の手には違いないが、あれはほとんど贖罪に近い。負け戦に軍を導いてしまった責任。そもそも戦争という死地に行き着いてしまった責任。それを贖うため、皇帝は自ら先頭に立った突撃を行うのじゃ。結果、ほぼ助からんしな」
「……そ、それは……そういう側面もあるかもしれないけど……。でも大帝は必ず帰ってきたわ」
「うむ。一度目か多くても二度目には確実に命を落とす皇帝突撃で、三度目でも死なんかったのはアヴァンサ帝だけじゃな。しかしぃ~、普段は意気軒昂で血気盛んな青年皇帝も、雲霞の如く押し寄せる敵軍最前列の迫力にはさすがにビビった! 親衛隊を後ろに引きつれているにせよ、むこうの狙いは大将首一つなわけじゃからな。そりゃもう縮こまるわけじゃよ。腹にめり込むほどにな」
「? めり込むって、何が? 馬具?」
再び目をぱちくりさせるイリアス。
「お、お嬢様……それはつまり、その、おちん……ごにょごにょ……」
「……!!?? ミハルクーっ!! ///>皿<///」
「だからしょうがないじゃろ、そういう話をしとるんじゃから……。まあ天運か実力か大帝はその戦場を生き残り、宮殿で養生に努めて体調も回復してきたわけじゃ。ところが、それからすぐに二度目、三度目と立て続けに皇帝突撃をやるハメになってのう……。そのせいで生理機能は完全にぶっ壊れてしまったのじゃよ」
「oh……」
ヨーゼフが手で顔を覆った。
「それからは神秘の妙薬を飲んでも、評判の美女を呼んでもぴくりともせんでな。それで意気がくじけたり、他の病気にかかったりはせんかったから、それだけで済んでよかったとも言えるかもしれんが。したがってアヴァンサ帝に子はいない。そもそもあの時代の歴代皇帝の血縁なんて安い店のソースよりも薄いもんじゃったから、後継には別に困らんかったがな。ワハハ!」
「はぁ……。何がワハハよ。いつも見てきたように話すけど、今回は格別プライベートな内容ね……」
「興味深いお話ですが、騎士団の方々に話すのはよした方がよいでしょうな。どんな怒りを買うかわかったものではありません」
「そうじゃな……。あの様子では誰も信じまい……」
ミハルクが子供らしくなく、どこか申し訳なさそうに人々を見たのが印象的だった。
騎士団にいる皇子はニセモノ。果たしてその話はホンモノなのか。マリンには到底わかりもしないことだ。けれどももし本当ならば、世には何と悪い人が満ちていることだろうか。
――その風が吹いたのは、そんなやり取りのすぐ後のことだ。
旅慣れた身でなくともどこか異質な匂いを嗅いだ気がして、マリンは振り返った。
気づけばイリアスもミハルクも、いや全員がそうしていた。
呼ばれたかのように。その風を吹かせた主に。
一人の、少女がいた。
肌は気品ある薄褐色で。髪は絹のような白。
真っ直ぐに流れる髪を意匠微細な頭環でまとめて、繊細な幾何学模様の貫頭衣は、まだ幼い彼女を神秘的などこかの神官のように見せている。
雑踏の中に立つ少女は小柄で、とても小さな存在だった。にもかかわらず景色のすべてが矮小で色褪せて見えるのはなぜか。
まるで、彼女を見ろと、この世界が言っている。
「ねえ、あなたがミハルク?」
神秘の頂きに佇むような少女は、違和感があるほど親しげでフランクな口調でそう呼びかけた。
「うむ。そうじゃが」
「初めまして。わたしの名前はネルガリア。ねえ、わたしとお友達になりましょうよ」
幼い子特有の何とも強引なお誘い。しかし、次の言葉にこそ、マリンは息を呑まされた。
「これってチャンスよ。そうした方が絶対にいいわ。だってわたし、そのうち世界の王様になるんだから」
息抜き回。にしては普段よりも長くなってしまいました!




