本当の実力
紙で爪の付け根を切りました。
どちゃくそ痛いです。
お互いの実力差と能力を知った蒼太たちは生命力回復のため間食を挟みながら様々な実験を繰り返してその規模、影響などを調べた。
その中でも全員を驚愕させたのはルルリエの力であった。
「全力だとどこまで影響が出るかやってみない?」
と霧子に乗せられ試してみたルルリエの全力は計り知れなかった。
「一体何を願ったのよ……」
「いや……公園全体で腕を暴れさせる感じでやってみたんだけど……」
「それにしてはやりすぎなのじゃ」
それは常軌を逸していた。
何故なら範囲と定めた公園内が端から端まで隕石群でも落ちたかのように穴だらけになっていたからだ。
「やろうと思えば街一つ位余裕で吹き飛ばせるのだわ。まぁ蒼太の生命力じゃあ無理だけれど」
ルルリエの口から軽々しく言われた戦略兵器級の発言に一同は戦慄し唖然とした。
奇跡と言う力はもっと綿菓子のように軽いものだと思っていた。
危機意識が低かったせいかもしれない。ルルリエの見た目が幼女だったせいかもしれない。
何にせよ気づくべきだった。
「何を驚いているの? 私は世界を渡ってきた。それはとてつもないエネルギーなのだわ。だからそのくらい出来て当然なのだわ」
彼女が常識と物理法則の外にいる異世界で最後の住人の一人だと言う事に。
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「対象、黒です」
「そうか」
とある神社の横の一軒家に短く二つの声が響く。
そこにいたのはちゃぶ台の前に座り頭を抱える一人の少女とその少女の後ろで跪く妙齢の女性。
「どう対処しますか?」
「何時も通りだ。今夜実行するぞ」
「畏まりました」
少女から行動方針を示された女性は頭を下げると勝手に開いた障子戸の隙間から向きを変えずに出て行く。
「ちなみに今の、対象と対処をかけた駄洒落でした」
「やかましい。さっさと準備しろ。ソッコーで片付けるぞ!」
苛立たしげに女性の軽口を一蹴した少女はちゃぶ台の上に置いていた一冊の本を叩いて立ち上がる。
その本の題名にはこう書かれていた。
「高校数学」――――と。
眠いから寝てると休日が終わっているって言う季節なので筋トレすると良いらしいです。
筋肉は全てを解決します。




