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ろりかむほーむ ~幼女がせめてきたぞっ!~  作者: 白井アレ
第一章 祝福された動人形(Living doll)
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もふもふ

うどんはこしのある太麺派。

細麺はそれもううどんじゃなくない?


 「はぁ……はぁ……擦れ死ぬかと思ったのじゃ……」


 先白狐は擦られて煙をあげる体毛を撫でながら荒くなった息を落ち着かせる。


 「はぁ……まぁ良い。これはお主らを疑った罰としておこう。じゃがそれとは別に一つ提案があるのじゃ」


 そう言うと先白狐は幼女の姿に戻り、人差し指を立てた。


 「良くわからんがお主たちに妖気がまとわりついているのは事実。そこで一つ提案なのじゃが……わしをここに住まわせるとか……どうじゃ?」

 「つまり行くとこ無いんだね」

 「うぐっ……そうじゃよそうじゃよ! 普通の人からはわしは見えんしわしを知る者の傍でないと存在できんわしにはここが最後の砦! 頼むから置いてくれんか!? 後生なのじゃぁ!」

 「んー良いよ。まだ部屋は空いてるから」

 「ほっほんとか!?」


 本当に死活問題なのか神様なのに土下座までして頼み込んだ先白狐は蒼太の軽い返事に思わず顔を上げた。


 「いまさらおかしな存在が増えたところで大して変わんないしどちらかと言うとペット枠だし……」


 それに人間のせいということもあり責任を感じて可愛そうに思ったから。

 ただその気持ちは心の内に留めておいた。

 この行為は善意によるものでエゴにまみれた偽善ではないと信じ込みたかったからかもしれない。


 「私は反対だわ」

 「霧子……?」


 また住人が増えることが決まった。

 そんな時、蒼太の決定に反対したのは今まで静観していた霧子だった。


 「これ以上ワケわかんないのが増えたらお兄ちゃんの生命力が枯渇しちゃうんじゃないの?」

 「お腹空くくらいなら僕は構わないよ」

 「お兄ちゃんがそれでも良いって言うなら私は構わないけど……後になって後悔しないでよね」

 「あぁ。万が一僕が死んだところで大したことじゃないし大丈夫だよ」

 「そう言うところよそう言うところ! もうお兄ちゃんにはこの子たちの保護者っていう責任があるの! お兄ちゃんが死んだら誰がこの子たちの面倒見るの!?」

 「そうなのだわ! それに私はそんなミスしないのだわ!」

 「安心せい。置かせてもらう以上お主の安全は保証するのじゃ!」

 「いや死にたいわけじゃあないし……でもまぁ……心配してくれてありがと」

 「べ、別にお兄ちゃんのために言ってるんじゃないんだからね!」

 「はいはい……」


 何か勘違いをされているようで蒼太は口々にかけられる温かい言葉にたじろぎながらも大丈夫だと取り繕った。

 ツンデレ気味の妹と昨日今日あったばかりの子達だが自分のためを思ってくれている優しい気持ちは伝わる。

 だからこそその光に照らされた蒼太には自虐的な気持ちがわいてきていた。

 そんなに心配されるような人間ではないことは蒼太自身が一番よくわかっているから。


 「コホンッ。まぁそれはそれとして……」


 気持ちと話題を変えるため咳払いを一つついてから続ける。


 「じゃあ取り敢えずセンちゃんは二階の和室でいいかな。しばらく使ってないし後で掃除しなきゃだけど」

 「おっ? 和室があるのか! ……と言うかそのセンちゃんとはわしの事よな?」

 「あ、せん……びゃっこだっけ。言いにくかったから勝手に仇名つけたけど迷惑だった?」

 「いや、うむ。悪い響きではない。むしろそなたたちの一員になったという感じがするし良いと思うのじゃ!」

 「良かった。よろしくセンちゃん」

 「よろしくなのじゃ!」


 こうして水野家に一匹の狐の神様が住みついた。

 この世のものではないその存在は既に生じていた歪を大きくするとはつゆ知らず――――。



重要なマスコットかつもふもふが追加されました。

余は満足です。

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