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陛下ったら、ウニをほうれん草に乗せるだなんて下品で侮辱で最高です!  作者: ぜんだ 夕里
第3章 アズキアイランド編

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セトウチ転生録(アズキアイランド編)

セトウチは食を中心とした多くの文化を「日本」の瀬戸内地方に発信している。

狂気の情熱が転生し、瀬戸内海で大暴れしているからだ。

まるでセトウチと瀬戸内を繋ぐかのように、今日もセトウチ住人は「日本」に転生する。


以下にその記録を残す。


7. おりーぶ油

日本での名称:オリーブオイル(香川県 小豆島)

おりーぶの樹が好きすぎて、水も飲まず飯も食わずに眺め続けた女がそのまま日本に転生。

転生特典は「オリーブの樹を見ている間はご飯も飲み物も要らない能力」。

ところが転生先の日本にオリーブの樹は一本もなく、彼女は涙を流しながら小豆島で暮らしていた。

そんな彼女にとってとんでもない事件が起きた。国策によってオリーブの苗木が小豆島に運ばれてきたのだ。

港で苗木を見た彼女は心臓麻痺を起こしかけた。

彼女は転生特典を駆使し、不眠不休でオリーブを我が子のように育て上げた。彼女の情熱によって小豆島は日本唯一のオリーブ産地となったのだ。

太陽をたっぷり浴びた小豆島のオリーブは搾ると黄金色の油がとれる。口に含めばフルーティーな香りの奥にほのかな辛みが走る。和食にも洋食にも合う絶品調味料だ。

彼女は生涯、そんなオリーブの樹の前でとろけた顔をしていたという。


8. 勝麺(しょうめん)

日本での名称:手延べそうめん(香川県 小豆島)

アズキアイランドに渡った屈強な石材採掘者が勝麺の美味さに感動しすぎて、そのまま気を失い日本に転生した。

転生特典は「そうめんを作っている間だけ、どんな攻撃も効かなくなる能力」。

ところが転生先の小豆島にそうめん文化はなく、彼は一から製麺を始めて島にそうめんを広めていった。

つやつやと光る細い麺を小豆島産の醤油で仕立てた麺つゆにさっとくぐらせる。爽やかなのど越しの後を、醤油のまろやかな旨みが静かに追ってきて絶品だ。

なお彼は転生特典を活かし、島の子供に背中を蹴られたりいたずらされたりしながらも、微動だにせずそうめん作りに励んだという。

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― 新着の感想 ―
オリーブの実をそのまま食べて、その種を大事に埋めるという話を何かで読んだ事ある。  たぶん、ギリシャのオリーブ農家の話? エクストラバージルオリーブオイル。 フランスパンとかにもあうし、前にある漫画…
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