↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
346/349

第269話:咆哮と浄化の光

「ひいぃっ!? くるな! 来るなぁぁぁっ!」


 二隻の同伴船を失い、完全に退路を断たれた黒鮫飛行船団の旗艦。その甲板で、頭領の男が狂ったように叫んだ。


「ええい! こうなったら、あの樹上の国ごと毒気で全滅させてやる! 喰らいやがれ!」


 旗艦の前面がガコンと開き、どす黒い毒ガスを充填させた巨大な『腐蝕毒霧砲』が姿を現した。怪しい黒紫色の煙が猛烈な勢いで吹き出し、聖域ドラゴニアの巨木へと向かって広がり始める。


「なっ……なんて卑劣な奴らなの!」


 ルナが歯噛みし、セリスが結界を広げようとしたその時——。


「ウォンッ!」


 キャンピングカーのルーフテラスへ、一匹の白い仔犬——ポチが勢いよく飛び乗った。


 ポチの全身が、まばゆい銀色の神光に包まれる。

 一瞬のうちに、その姿は仔犬から、天空を統べる伝説の神獣『銀狼(フェンリル)』の凛々しく神々しい巨躯へと変貌を遂げた。


「ガアアァァァァァァンッ!!!!」


 大気を、そして雲海そのものを激震させる、神聖なる神獣の咆哮!


 強烈な衝撃波が風神の嵐となって吹き荒れ、迫り来ていた黒い毒霧を跡形もなく吹き飛ばし、逆になぎ払われた旗艦の甲板を激しく打ち据えた。


『ひぎゃああああっ!? 毒が……毒が逆流してきたあぁぁぁっ!』


「よし! ポチ、ナイスだ! 主砲【星屑の浄化砲《スターダスト・キャノン》】、ターゲットロック……発射ぁぁぁ!」


 ユウの叫びと共に、キャンピングカーの天窓レンズから解き放たれた純白の収束極光が、旗艦の巨大な推進機関室を一直線に撃ち抜いた!


 ——ドガァァァァンッ!


 黒煙を上げて動力を完全に失った旗艦は、そのまま低空へとゆっくり降下。そこへ追いついた竜王率いる竜戦士たちが一斉に飛びかかり、逃げ惑う密猟団員たちを完膚なきまでに捕縛したのだった。


「や……やったぁぁぁ! 密猟団をやっつけたぞー!」


 レニが飛び跳ねて歓声を上げ、神獣から再び可愛らしい仔犬の姿に戻ったポチが「わんっ♪」と胸を張るのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。