第257話:星空テラスの作戦会議
『へっへー! そこはアタシに任せなさいって!』
キャンピングカーの通信スピーカーから、元気いっぱいのガーネットの声が響き渡った。
『プラネタリウムモードのクリスタルガラス天窓は、元々オリハルコンを極限まで薄く伸ばして作った超・魔導レンズなのよ! ナビ、メイン砲塔の集光器に直結接続して、聖なる光の増幅器に切り替えな!』
『了解。プログラムの書き換え完了。主砲【星屑の浄化砲】として出力モジュールを再構成します』
ナビの言葉と共に、天窓のクリスタルガラスが青白い幾何学模様の魔法陣を浮かび上がらせた。
「すごいです……! 私の聖なる結界魔力と、ネットスーパーで準備した『聖なる泉の浄化水』をカートリッジに装填すれば、闇の邪気を根こそぎ浄化できます!」
セリスが力強く頷き、聖水を主砲のエネルギーチャンバーへと流し込んでいく。
「ふふん、私の計算データも完璧よ!」
アナが胸を張り、羊皮紙に書かれた数式をナビのコンソールへ流し込んだ。
「彗星片の核は、黒いオーラの中心から右に三度ずれた位置にあるわ! 重力波の周期に合わせて撃ち抜けば、一撃でコアを粉砕できるはず!」
『アナ観測士のデータ入力を確認。着弾予測精度、99.98%へ上昇。マスター、いつでもいけます』
「よし……! みんな、準備はいいな?」
ユウがアクセルペダルに足をかけ、ハンドルをしっかりと握りしめる。
ルナが笑い、ソフィアがパイプを吹かして不敵に微笑み、ポチが「ワンッ!」と力強く吠えた。
外を見上げれば、不気味な黒紫色の彗星片が、星空を塗りつぶすように都市の直上へと迫っていた。不気味な暗雲が立ち込め、都市全体が闇に飲まれようとしている。
「星空を奪おうなんて、十回早いわ! いけぇ、ユウ!」
「了解! キャンピングカー、発進!」
ユウがアクセルを限界まで踏み込む。
反重力エンジンが爆発的な輝きを放ち、キャンピングカーは星空を遮る黒い影を目がけ、真っ直ぐ蒼穹へと飛び立った!




