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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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第247話:天空の影・スカイホエール暴走

雲海BBQで竜騎士たちと宴を楽しみ、天空都市での穏やかで素晴らしい時を過ごしていた翌日のこと。


ヴォオオオオオオオオン……ッ!!


天空都市全体を激しく揺るがすような、腹の底に重く響く巨大な鳴き声が上空から突如として空へ響き渡った。


「な、なんだあの巨大な影は……!? 空が真っ暗になっていくよ!」

ルナが空を指さして叫ぶ。ポチも不安そうに「ウゥゥ……」と低く唸り声を上げた。


分厚い雲海を豪快に割って都市の上空に現れたのは、体長数百メートルを超える超巨大な浮遊魔獣――天空都市アエログラドの守り神である『スカイホエール(天空巨鯨)』だった。


しかし、本来は神秘的で美しい青であるはずの皮膚はどす黒く変色し、身体の至る所に赤黒く不気味にうごめく「寄生虫(スカイ・パラサイト)」が群がっていた。

空気中にはツンとした不快な瘴気の匂いが立ち込め、鳥たちの羽ばたきが一瞬で止まる。

巨鯨は苦しみから激しく狂乱し、目を真っ赤に血走らせて天空都市アエログラドの象徴である白亜のタワーへ向けて一直線に突進を開始したのだ。


「そんな……守り神様が寄生虫に侵されて暴走しておる! あの巨体が都市に激突すれば、アエログラドは木端微塵に崩壊してしまうぞ!」

ドラグが青ざめた顔で絶叫し、愛用の飛竜へ飛び乗る。


「マスター、スカイホエールの体表に多数の寄生生命体を検知。苦痛による狂乱状態であり、このままでは三分後に都市中央タワーへ激突します」

ナビの切迫したアナウンスが車内に響く。


「見過ごせないよ! セリス、ソフィ、皆! スカイホエールを助けて都市を守るぞ!」

「はいっ! 守り神様を苦しみから救いましょう! 誰一人傷つけさせません!」


「うむ! 我が重力魔法でキャンピングカーの飛行速度を極限まで上げてやる! ユウよ、出撃じゃ! 守り神の命も、都市の平和も、わらわ達の手で救ってみせるぞ!」


「了解! ナビ、反重力エンジン過給起動! 最高速度で現場へ突入だ!」

『了解いたしました。全エンジン全開で過給発進します。衝撃にご注意ください』


オリハルコンフレームの反重力翼が黄金色の綺麗な光を激しく放ち、空中を切り裂いて急上昇を開始する。僕たちはキャンピングカーへ飛び乗り、天空都市を守るため大空へと力強く出撃するのだった。

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