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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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SS: 最高の宝物(キッチン)(ツムギ視点)


「……えへへー。新しいフライパン、火加減が自動なんよ。それにこの包丁、どんなお肉もスパっと切れちゃうんよー……」


 深夜のキャンピングカー(移動式高級ホテルモード)のキッチン。

 ウチは、食の祭典の優勝賞品として手に入れた『伝説の魔導調理器具セット』を、ピカピカに磨えながらニヤニヤしていた。


「ツムギ、まだそんなことやってるのかい? あんまり根を詰めると、明日の朝ごはん作れなくなるよ?」


 ルナさんが、あくびをしながらリビングのソファから顔を出した。


「ご、ごめんねルナさん! でも、嬉しくて嬉しくて、つい……!」


 ウチは本当に、世界一幸せな料理人だと思う。

 ヤマトにいた頃は、おじいちゃんの小さな定食屋の狭い厨房で、毎日一生懸命お料理を作っていた。

 でも今は違う。

 師匠の最強のチート能力(ネットスーパー)と、ナビちゃんの完璧なサポート。

 そして、世界中のどこのお城にも負けない、この『キャンピングカーの最新キッチン』がある。


「ウチ、ルナさんたちみたいに剣で魔物を倒せないし、ソフィアちゃんみたいにすごい魔法も使えないんよ。セリスさんみたいに、みんなを守ることもできない……。だから、ウチにできるのは、ただ一番美味しくて、みんなが笑顔になるごはんを作ることだけなんよ!」

「……ふふ。ツムギの料理は、私の剣やソフィアの魔法よりも、よっぽどユウやみんなを元気にしてるさ。胸を張っていいよ」


 ルナさんが、優しく頭を撫でてくれた。


 うん。明日も、明後日も、ウチはこの最高のキッチンで、師匠やみんなのために美味しいごはんを作るんよ!

 次はどんな食材が待ってるのかな?

 ウチのワクワクは、お鍋のお湯みたいに、ずっと沸騰しっぱなしなんよ!

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