SS: 森の大喰らい(ララ視点)
「んむんむっ! ぷりんっぷりんなんよー!」
ララは今、すっごくしあわせなお腹いっぱい星人だった!
目の前には、ユウたちの「お取り寄せ」でも出てこないような、おっきくて分厚いお肉の山がある。
やわらかくて、噛むとじゅわーってお口の中に「おいしい」がひろがるの!
「こらララ、手づかみで食べないの。ちゃんとフォークを使いなさい」
「むー。セリス、お肉は手で持ってガブッてするのがいちばんおいしいんだよ!」
いつも優しくてお姉ちゃんみたいなセリスが、ララの口の周りを布でフキフキしてくれた。
ララは獣人(銀狐族)だから、森の中に入るととっても元気になる。においがいっぱいして、とびら(魔物)がいっぱいいて、なんだかいっぱい走り回りたくなるのだ。
「ルナ! お肉のとこについてるおいしい脂、ララにもちょうだい!」
「ダメー! ここが一番美味いんだよ! ララは自分の皿の端っこにあるだろうが!」
「えー! ルナのケチー! ララ、お肉もっとたべるー!」
ルナとどたばた取り合いっこをするのも、すっごく楽しい。
ヤマトの国でおっきな九本の尻尾の化け物と戦った時は、ララ、ちょっとだけ怖かった。でも、ユウやみんながいっしょに戦ってくれたから、ララもつよくなれた。
だから、今のララは無敵なのだ!
「ユウ、つぎは真っ黒なぷるぷる(キャビア)たべるの?」
「ああ。ララ、手伝ってくれるかい?」
「うんっ! ララ、いっぱいたべるのてつだうよ!」
ララは、ユウの頭にすりすりっと頬ずりをした。
おいしい匂いがするおうち(キャンピングカー)で、大好きなみんなと一緒に旅をする。
ララのしっぽは、今日もご機嫌に左右にぶんぶんと揺れていた。




