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追放聖女を拾ったので、最強キャンピングカーで旅に出ます ~過酷な逃亡生活? いえ、エアコン完備で快適スローライフです~  作者: 悠々


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第139話: 究極浄化と主砲の一撃

「大いなる光よ、迷える魂に真なる安らぎを! 全ての呪縛を解き放て! 【グランド・ホーリー・パニッシュ(極大聖光浄化)】!!」


 セリスの祈りとともに、キャンピングカー(大天守)の最上部から、太陽そのものが顕現したかのような熱を伴う圧倒的な光が放たれた。

 それは無数の光の矢となり、骨組みだけになった九尾の怨霊に深々と突き刺さっていく。


『ギャ……アァァ……アァ……ッ……』


 光の矢一つ一つが、怨霊にこびりついていた深い怨念(数百年分の大厄災の瘴気)を、シュウゥゥと音を立てて蒸発させていく。

 悲鳴は徐々に小さくなり、やがて九尾の姿は白い霧のように薄れ始めた。


「スゴイ……セリス姉ちゃんの光、本当に綺麗……」


 地上でその光景を見上げていたララが、眩しそうに目を細めている。

 カエデも、祈るように両手を組んで静かに見守っていた。

 だが、まだ終わらない。


『警告。対象の中心部にて、超高密度の魔素反応が残存。自爆シークエンスへの移行確率、99%。このままでは王都の半分が消滅します』

「やっぱり、そう簡単には死んでくれないか」


 怨霊の中心で、赤黒い奇妙な「核」が、心臓のようにドクン、ドクンと嫌な音を立てて膨張し始めていた。

 道連れにする気満々らしい。


「セリス、よくやった! あとは僕とこいつ(キャンピングカー)に任せろ!」

「はいっ! ユウ様!」


 僕はコマンダーシートに深く腰掛け、照準器のトリガーを両手で握りしめた。


「ナビ! メインカメラ、ターゲットをセンターに入れてロック! 主砲エネルギー・チャージ120%!」

『イエッサー。対消滅用・魔力収束砲ハイパー・バスター、臨界点クリア。射線上の味方反応なし。発射準備完了』


 大天守に備え付けられた二門の主砲が、パァァンッと青白いスパークを散らしながら、一斉に敵の『核』へと狙いを定める。


「これで、終わりだ……ッ!!」


 僕はトリガーを力一杯に引き絞った。


 ズドォォォォォォォォォォォォォンッ!!!


 放たれたのは、ソフィアの重力魔法とキャンピングカーの全動力を掛け合わせた、極太の破滅の光線。

 それは膨張しきっていた九尾の自爆用コアを、正面から物理的・魔法的に「完全消滅」させた。

 爆発の余波すら残さない。チート級のキャンピングカーによる、圧倒的すぎるオーバースペックなトドメの一撃。


『目標の完全消滅を確認。大気中から、特殊な瘴気(世界の歪み)の反応が消失しました』

「……ふぅ。ヤレヤレ。やっと終わったな」


 僕はシートに深く寄りかかり、大きく息を吐き出した。

 最長・最大の死闘だったが、終わってみれば僕たちの「完全勝利」だった。


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