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虹とロン毛  作者: かいちょ
第4章 ロン毛と2人の神々、そして虹
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第84話 記憶の扉

約束の丘には静かな風が吹いていた。


七色の光は穏やかに揺れ、空には無数の星が輝いている。


虹の姿は見えない。


それでも、二人は同じ空を見上げていた。


虹「ねぇ、ロン毛、もう一つだけ。」


虹「最後の試練があるんだ。」


ロン毛「最後の試練?」


虹「うん、怖がらなくていいよ。」


虹「きっと、優しい試練だから。」


その時、


七色の光がゆっくりと集まり始めた。


草原の向こうに、


一枚の大きな扉が現れる。


古く、優しく、どこか懐かしい扉だった。


ロン毛「これは……。」


虹「記憶の扉。開く前に、一緒に見よう。ロン毛の旅を」


七色の光が辺りを包む。


そして、懐かしい景色が次々と現れていく。


初めてイデア界に来た時。


風と歌った夜。


アシスやナムネと出会った日。


そして、出会った今日のこと。


どの景色にも、誰かの笑顔があった。


みんなが笑っていた。


ロン毛は涙を流しながら笑った。


ロン毛「ああ。楽しかった。みんなに会えてよかった。」


目の前の扉がゆっくりと震え始めた。


ロン毛は一歩前へ進む。


ロン毛「行こう。」


虹「うん、一緒に。」


その瞬間、扉が静かに開いた。


眩しい光が溢れ出す。


その先に待つものを、まだ二人は知らない。


しかし、恐れはなかった。


長い旅の果てに辿り着いた二人は、ただ手を取り合うように、同じ光の中へと歩き出した。


そして、記憶の扉の先には2人の人影があった。

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