第34話 ロン毛 歳をとる
1月9日。
正月ムードも終わり、冬休みが空けようとしていた。
かいちょは大阪まで旅行に行って大阪LOVERを歌っているそうだ。
そんな1月9日はロン毛の誕生日だ。
24歳になった。
キズナ「はぴば!」
ギター 「お前と出会って7年か。早いもんだ。」
猫じゃらし「最近はキズナが寝てばっかで少し寂しいぞ。」
キズナ「失礼な! 寒いから省エネモードなだけ!」
ロン毛「お前ら、朝から元気だな。」
ギター「最初に俺を買った時なんか、Fコードで挫折してたじゃないか。」
ロン毛「やめろ、思い出させるな。」
キズナ「でも、なんだかんだ続けてるじゃん。」
ロン毛の携帯に沢山の通知が溜まっていた
「お、通知だ。」
ロン毛がスマホを見ると、通知が99+になっていた。
釜内『誕生日おめでとうございます』
かいちょ『大阪から祝っとくわ。たこ焼きうまい。』
やすなり『24歳かー』
そーたろう『おめでとう!』
せまし『今年も健康第一で』
勇『今度飯行こうぜ』
ロン毛「みんな律儀だな。」
キズナ「愛されてるじゃん。」
すると、玄関のチャイムが鳴った。
ピンポーン。
キズナ「誰か来たぞ!」
ロン毛が扉を開ける。
宅配便だった。
ロン毛「俺宛てか。」
キズナ「なんだなんだ?」
段ボール「開けるまでがお楽しみだ。」
ロン毛が箱を開けると、猫のグッツやギターの弦、一枚のメモが入っていた。
『24歳おめでとう。キズナにもよろしく。 かいちょ』
ロン毛 「あいつ……笑」
外では、夕暮れの空に細い月が浮かんでいた。
ロン毛「24回目の冬か。」
ロン毛「まだ24回しか生きてないのか、もう24回も生きてきたのか。」
ギター「どっちでもいい。今日は誕生日だ。」
キズナ「そうそう!」
猫じゃらし「難しいことは明日考えろ。」
キズナ「今日は暖かくして過ごそお!」
ロン毛「そうだな。」
そして、24歳最初の夜が静かに更けていった。
キズナ「ところでケーキは?」
ロン毛「あ。」
キズナ「まさか忘れてた!?」
冷蔵庫「残念ながら、プリンしか入ってないぞ。」
キズナ「……まあ、プリンでもいっか!」
いつもよりプリンが美味しく感じた。




