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虹とロン毛  作者: かいちょ
第1章 自然との日常
32/79

第27話 ポッキーを頬張る。

11月。


少し肌寒くなった午後。


ロン毛は早めにだしたこたつに入りながらポッキーをぽりぽり食べていた。


ロン毛「今日はポッキーの日だったか。」


ロン毛「まあ、毎日食べてもいいけどな。」


すると、隣で丸くなっていた飼い猫のキズナが目を開けた。


キズナ「そんなにおいしいの!」


ロン毛「猫にはやれないぞ。」


キズナ「むー!」


キズナ「そんな顔して食べてたら気になるもん。」


ロン毛「そんな顔してたか。」


キズナ「幸せそうだったぞ。」


ロン毛「そうか。」


キズナ「そうだもん( ⸝⸝⸝⩌⤚⩌*)」


部屋の隅に立てかけてあったギターが、弦を小さく震わせた。


ギター「今日は弾かないのか。」


ロン毛「あとでな。」


ギター「最近、あとでばかりじゃないか。」


ロン毛「忙しいからな。」


ギター「そう言って先週も寝てしまっただろ。」


キズナ「よだれ垂らして寝てたぞ。」


ロン毛「余計なことを言うな。」


すると、本棚の上に置かれた猫じゃらしが揺れた。


猫じゃらし「暇なんだけど。」


ロン毛「起きてたのか。」


猫じゃらし「出番が少なくないか。」


キズナ「最近は寝るほうが好き!」


猫じゃらし「そんなこと言わないでくれよ。」


キズナ「嫌いになったわけじゃないもん!」


猫じゃらし「本当か。」


キズナ「たまには遊ぶ!」


猫じゃらし「待ってました。」


ロン毛「じゃあ、少し遊ぶか。」


猫じゃらし「やったー。」


さっきまで眠そうだったキズナの目が急に丸くなった。


ロン毛「急に元気になったな。」


ギター「若いなぁ。」


キズナ「それは別問題だ。」


猫じゃらし「今日こそ捕まる気はないぞ。」


キズナ「がおー!」


猫じゃらし「ひえー。」


部屋の中を駆け回るキズナ。


ロン毛は笑いながら猫じゃらしを振った。


十分ほどして、キズナは疲れたようにロン毛の膝の上に飛び乗った。


キズナ「ふぅ。」


猫じゃらし「今日もいい運動だったな。」


ギター「平和な一日だな。」


ロン毛「そうだな。」


窓の外を見ると、夕焼けが赤く染まっていた。


ロン毛「十一月も始まったばかりか。」


キズナ「またのんびり過ごそうな。」


ギター「たまには弾いてくれよ。」


猫じゃらし「また遊ぼうな。」


ロン毛「まあ、ぼちぼちやるか。」


キズナは小さく喉を鳴らしながら、ロン毛の膝の上で丸くなった。


ロン毛は最後のポッキーを一本食べた。

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