表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
虹とロン毛  作者: かいちょ
第1章 自然との日常
PR
21/107

第17話 こねことこみゅにけーしょん

ネコの遊びの習性は、一匹で行うものか群れで行うもののどちらかである。


彼らの遊びには多くの玩具がある。


人も群れで遊ぶし、1人でも遊ぶことがあるようにだ。


休日の昼下がり。



ロン毛は床に寝転がりながら本を読んでいた。


女郎蜘蛛という小説。

ふりかけおーるすたーずのゆかりが読んでハマっているそうだ。


すると、生後半年の子猫のキズナがてちてちと歩いてきた。 最近我が家にやってきた可愛い可愛いアイドルだ



キズナ 「おはよう!」

ロン毛 「もう昼だぞ。」

キズナ 「じゃあお昼よう!」

ロン毛 「そんな挨拶あるか。」


キズナはロン毛の顔をじっと見つめた。


キズナ 「ねえ。」

ロン毛 「なんだ?」

キズナ 「何してるの?」

ロン毛 「本読んでる。」


そっとページをめくる。


キズナ 「楽しい?」

ロン毛 「まあな。」

キズナ 「じゃあ私も。」

ロン毛 「読めるのか?」


頑張ってキズナも読もうとがんばる。。。


キズナ 「全然読めない!」

ロン毛 「堂々と言うな。」


子猫は本の上にちょこんと座った。


キズナ「これで一緒。」

ロン毛 「読めないんだろ。」

キズナ 「大事なのは一緒ってこと。」

ロン毛 「そういうもんか。」


部屋の隅ではギターが静かに立てかけられていた。


ギター 「仲良しやな。」

ロン毛 「見てたのか。」

ギター 「ずっと見とる。」


その時。


床に転がっていた猫じゃらしが小さく声を上げた。


猫じゃらし 「誰か忘れてない?」


キズナ 「あっ!」

キズナは目を輝かせた。

キズナ 「遊ぼう!」

猫じゃらし 「よっしゃ!」


ロン毛は猫じゃらしを手に取る。

ひらひら。


キズナ 「がおー!!」


ぴょん。

空振り。

ころん。


キズナ 「あれ?」


ぴょん。

ころん。



キズナ 「むずかしい!」

猫じゃらし 「まだまだやな!」

ギター 「頑張れー。」


何度も飛びついて、何度も転がる。

それでもキズナは楽しそうだった。


やがて疲れたのか、キズナはロン毛の膝に乗ってきた。


キズナ「ふう。」

ロン毛 「疲れたか。」

キズナ 「うん。」

ロン毛 「楽しかった?」

キズナ 「楽しかった!がおーするのすき!」


ロン毛の口角が上がる


ロン毛 「何が一番楽しかった?」

キズナ 「ぜんぶ!」

ロン毛 「ぜんぶ?」

キズナ 「本よんだのも、がおーしたのも!」


まじかわいすぎるキズナ。


キズナ 「ロン毛!」

ロン毛 「なんだ?」

キズナ 「にゃーって言わなくても、ちゃんと伝わるんだね!」

ロン毛 「そうだな。」

キズナ 「これが、こみゅにけーしょん?」

ロン毛 「そうかもな。」



夕日が差し込む部屋。

ギターは静かに微笑み、猫じゃらしは床で一休みしていた。


キズナはロン毛の胸の上で丸くなる。


キズナ 「おやすみ!」

ロン毛 「まだ夕方だぞ。」

キズナ 「じゃあ夕方おやすみ!」

ロン毛 「そんな挨拶あるか。」



子猫 「えへへ。」



ロン毛は小さな体を優しく撫でた。

言葉が全部わからなくても。わかっても。

うまく伝えられなくても。

一緒にいるだけで伝わるものもある。

そんなことを思いながら、ロン毛はキズナの寝息を聞いていた。



キズナの寝言「むにゃむにゃ ロン毛 だいすき」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ