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「残り約2,000ポイントか。いや、マジであっという間にポイントがなくなっていくな。……とりあえず第一階層はこのくらいにしておこう。でないと第二階層が作れなくなるからな。下に続く階段は入口から一番遠い所に設置、と」
因みにだが、ダンジョンの入口からこの階段までの距離は、歩いて十日ほどの距離だ。
第二階層へ下りるまでの時間稼ぎにもなるが、同時に滞在ポイントも稼げて、正に一粒で二度美味しい状態と言えるだろう。
色々考えた結果、第二階層は迷路にして罠を設置した。もちろんモンスターはいない。
第一階層と違って換金出来る薬草や鉱物などはなく、冒険者にとって全く稼げない階層で、しかも三階層の階段(設置予定場所)までは迷わず歩いて二週間ほど掛かる。
金銭的な稼ぎにはならない階層だが、その代わりにダンジョンの罠に対する経験を得られる場所になればと、所々に設置した宝箱から水と美味しい食事が出るようにした。
二階層にいる間は水も食料も気にしなくていいので、通常のダンジョンに潜る時よりも荷物が減らせる。
罠による怪我のリスクはあるが、今後も冒険者として他のダンジョンに潜るつもりなら、モンスターの出ないここで経験を積んでおくのは悪くない手だと思う。
怪我するのが嫌というヤツは、一階層で薬草採取だけしていればいい。
第三階層はまだどういったフロアにするのか未定だが、最終的に階層は十階層くらいまでは増やしていきたいと思っている。
俺が目指すのは、冒険者達の滞在ポイントだけでダンジョンが賄える『不労所得ダンジョン』だ!
冒険者にはランクがあって、ランクが上がるほどその人数は少なくなる。
一番人数が多いのは初心者であり、俺のダンジョンはその初心者こそがメインターゲット。
おいでませ、初心者!
危険度低めでそこそこ旨味のあるダンジョンだと分かれば、黙っていても初級冒険者達が集まるはず。
とはいえ。ダンジョン攻略、つまりはダンジョンマスターの討伐を目標とする冒険者には一切容赦するつもりはないので、最下層は反撃階層と決めている。
最下層に下りた瞬間、冒険者にとってそこは地獄のエリアとなるだろう。
最下層には俺のスキルでフォーラーネグレリアと熱帯熱マラリア原虫、それにアカントアメーバを大量に召喚するつもりだ。
この世界で目に見えない寄生生物の存在を知るのは俺だけ。
たとえサーチ能力があったとしても、目に見えないほどに小さなものには反応しない。
最下層に一歩足を踏み入れた時点で、命のカウントダウンが始まるのだ。
「最下層ではコア部屋は見つけられず、ヤバい寄生生物に寄生される。運が良ければ死ぬ前にダンジョンを出てお天道様を拝めるかもだけど、長生きは出来ない。ま、殺るつもりなら殺られる覚悟もしておかないと、だろ」




