1
◇◇◇ 〜調査隊SIDE〜 ◇◇◇
「こ、これは……?」
調査隊の皆が三階層におりたところで呆然としている。
なぜなら、目の前にはダンジョンには似つかわしくない光景が広がっていたからだ。
緑の芝生が目に優しく、豪華なテントやロッジのような建物が間隔をあけて建っている。
「どういうことだ……?」
階段のところにずっといるわけにもいかず、恐る恐る皆で固まりながら中央にある一番大きな建物に向かって歩いていく。
受付らしきカウンターに三人の男女が笑顔で立っていた。
「「「ダンジョングランピングリゾートへようこそ」」」
「「「「「は?」」」」」
意味がわからず皆が顔を見合せる。
「なあ、今ダンジョンなんちゃらリゾートって聞こえたんだが」
「ああ、俺の耳にもそう聞こえたぞ」
「グランピングって何だ?」
コソコソ話していると、カウンターの中の女性が勝手に話し始めた。
「ダンジョングランピングリゾートは宿泊費無料となっており、お泊まりはテントとスウィートヴィラのどちらかをご選択いただけます。尚、各テント、ヴィラ共に四名様までのご利用となっており、それ以上の人数の方は二手に分かれてお泊まりいただきます。また空室具合によってはご希望のお部屋を選べない場合もございます。必要以上に汚したり破損されますと、お支払いが発生する場合がございます。何卒ご了承くださいませ」
「え? 宿泊費無料?」
「テントとスウィートヴィラって、いっぱい建ってるめっちゃ綺麗なやつだよな?」
またコソコソ話していると、今度はカウンターの中の違う女性が話し始める。
「受付横の扉を入りますと、小上がりの涼み処がございます。そちらは土足厳禁となっておりますので、お気をつけください。手前右側の青い暖簾が掛かった入口は男性用、左側の赤い暖簾が掛かった入口は女性用のお風呂に繋がっております。使い方などの説明は中のスタッフにお聞きください。涼み処には冷たいお水がご用意してございます。尚、お水以外の飲み物は有料となりますので、お気をつけください」
「え? 風呂まであんの?」
「水以外のものを口にしなけりゃ全部タダってこと?」
「マジ?」
今度はカウンターの中の男性が話し始めた。
「隣接のバーベキューゾーンでは巨大なバーベキューコンロとピザ窯を使った数々の料理のご提供をしておりますが、こちらのお食事は有料となります。
尚、物々交換としてお料理を提供することも可能ですが、換金はしておりません。ご了承くださいませ」




