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浅黒い肌に特徴的な尖った長い耳、そしてサラサラの銀髪は胸の長さで揃えられている。
琥珀色の瞳は涼し気で切れ長、左目の下にある黒子が妙な色気を醸し出していた。
「うん、イケメンだな」
まあ、エルフってだけでイケメンなのは分かってた。分かってたけどさぁ、黒曜といい、このダークエルフといい、無駄にイケメン過ぎるんだよなぁ(涙)
「君の名前は琥珀でいいか?」
「ん〜? いんじゃね?」
何とも適当な返事が返ってきた。
あれ? このイケメン、何か思ったのと違う……?
琥珀はダルそうにリビングのソファーに向かって歩いていくと、ドサッと仰向けに転がった。
無駄に長い足がソファーからはみ出ている。
タブレットには『無駄な殺生は好まない』とか『平和主義』なんて書いてあったから選んだわけなんだけど。
これはどう見ても『無駄に働きたくない』のと『適当主義』の間違いだろ?
不労所得を目指す俺に近いものを感じるんだが。
「このタブレットというやつは、ずいぶんと当てにならんのじゃな」
婆さんが琥珀の画面を見ながら呟き、黒曜が期待外れだったと肩を落とした。
ステータス的には問題ないどころかかなり高かったから、やれば出来る子なんだよ!
ただ、やる気がないだけなんだよ!
そう自分に言い聞かせようとしたけど、どう考えても問題しかねぇだろ!
どうしてこうなった。大きな溜息が出るが、召喚してしまったものは仕方がない。
「琥珀には黒曜の剣の相手をしてもらう。それ以外の時間は好きにしていいよ。……但し、適当にやるとか手を抜くのはナシな。嫌ならダンジョンの四階層でゴブリンかコボルトと生活してもらうことになるけど、どうする?」
琥珀は一度ダルそうに起き上がると、
「空いた時間を好きにしていいってんなら、別にそれで構わねぇよ」
「ん、じゃあそれで決まりな。琥珀の部屋は黒曜の隣でいいな」
「どこでも構わねぇよ」
早速琥珀の部屋作りを始める。
部屋の広さは婆さんと黒曜と同じにして、と。
カラーはどうするかな?
黒曜は黒とグレーを使ったモダンでシックな部屋にしたけど……。琥珀はバリ風リゾートにするか。
ダークブラウンを基調とした家具に濃いグリーンを差し色にして、窓にはカーテンではなくウッドブラインドを使用。
トイレと風呂と洗面所をつけ、最後に窓の近くに観葉植物を置いて。
「よし、イイ感じに仕上が……」
「ふ〜ん、まあまあじゃね?」
「ぅおっ!」
いつの間に来たのか、俺の後ろに琥珀が立っていた。そういえばコイツ、素早さのステータスがとんでもない数字だったな……。




