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3

 無事名前が決まったところで、黒曜の部屋を用意することに。

 場所はコア部屋の奥、左手に婆さんの部屋があるから、向かいの右側にした。

 ちなみにドーシルの部屋は婆さんの部屋の奥にある。


 部屋はなるべく婆さんとの差をつけないよう同じ面積にして、黒曜のイメージから黒とグレーを基調とした家具を設置し、トイレと風呂と洗面所もつけた。

 なかなかにモダンでシックなセンスある部屋に仕上がったのではないだろうか(自画自賛)。


「感謝する。それで、俺はここで何をすればいいのだ?」


 満足気に頷いていた俺は、黒曜からの質問に固まる。

 彼を召喚したのは、婆さんを俺のロフト部屋から降ろしてもらうためだった。

 その後のことは何も考えていない(ノープラン)……。


「アンドリュー殿?」

「俺のことはアンドリューではなくリューと呼んでくれ」

「承知した。それで……」

「ああ、いや、ここで何をするか、だよな」


 黒曜が頷く。

 何をするかって言われてもなぁ……。

 ダンジョンは不労所得目指して作ったし、一応(・・)完成したから、現状俺らがやらなきゃならないことは何もない。

 婆さんは部屋でのんびりしているみたいだし、俺もロフトで適当に過ごしているし。


「逆に聞くが、黒曜は何が出来る? っていうか、何がしたい?」


 俺が聞き返したことに黒曜が驚き、戸惑っている。


「あ〜、何ていうか、ここのダンジョンは基本放置してて大丈夫な作りになっていてさ。つまり、俺らが今やる事って何もないんだよね」

「何も、ない……?」

「だからさ、やりたいことがあれば、それをしててもらって構わないんだけど。何かない?」

「やりたいこと……」


 そう言うと黒曜は腕を組み、何やら考えている様子。

 もしかしたら『大した用もないくせに召喚なんてするんじゃねぇ!』って怒鳴られるかと思って、ちょっとだけビクビクしてたのはナイショだ。


「難しく考えんでもええ。黒曜よ、お主の好きなことは何じゃ?」


 婆さんが助け舟を出してくれた。

 婆さん、ナイスアシスト! だがしかし。


「好きなことと言えば、剣を交えることだが……」


 そう言って黒曜は困ったような顔をした。

 このダンジョンには残念ながら、俺を筆頭に剣術の相手になるような者はいない。

 これはもう、黒曜の剣の相手になるような、人型モンスターの召喚をしないとダメなパターンじゃないだろうか。

 あれ? これって、ミイラ取りがミイラになるってやつか?

 何ていうか、俺の人型モンスターの使い方、激しく間違っている気がするんだけど……。

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