12
衝撃の事実を知った俺は、ちょっとしたショックを受けながらもロフトに戻り、ボスッとベッドにダイブした。
「バラバラ死体だったかもしれない、か……。ハハ、いや、笑えねぇよ」
命拾いした俺はダンジョンに落とされて、何の因果かそのダンジョンのマスターになったわけか。
「あ〜、もう、あれこれ考えても分かんねぇもんは分かんねぇし、これはダンジョンマスターにはなるべくしてなったってことでいいよな」
昔から難しいこと考えるのは性に合わないんだよ。こういう時は何も考えずに寝てしまおう。
てことで、この日はこのまま就寝した。
◇◇◇
――翌日。
今日も順調にDPポイントが増えている。
「よし、メタル系の召喚とゴブリンとコボルトの追加召喚、それに魔の五階層を作るぞ! と思ったけどさ」
チラリとコアを見る。
「何デショウカ?」
「メタル系って一匹で800ポイントだから、三匹召喚で2,400ポイントじゃん? 増えたポイントがそれで飛んじゃうから、今日のお仕事はこれで終わりってことでいいのかな?」
「……ソウデスネ」
「それでさ、ちょっと考えたんだけど。出現するメタル系は一度に七匹固定にして、その組み合わせはランダムってのはどうかな? たとえば全部がはぐれメタルの時もあれば、三-二-二匹ってバランスよく分かれてる時もある。一番の当たりは全部がメタルキングって感じでさ。出来るか?」
「可能デスガ、ソノ場合三種ノメタル系ヲ七匹ズツ召喚シナケレバナリマセン。ソシテソレラノ待機部屋モ必要トナリマス。出現時間ニナッタラ、待機部屋カラランダムに七匹ヲ転送スル感ジデイカガデショウ?」
かなりポイントを消費することになるが、最初のうちは七匹いれば何とかなるわけだから、ポイントに余裕がある時に少しずつ増やしていけばいいだろう。
「OK、分かった。それでいこう。明日もメタル系を三匹召喚して、明後日から四階層と五階層に手をつけるぞ」
「承知シマ……ダンジョン二侵入者ガ現レマシタ。確認シマスカ?」
「ええ? いきなりだな。もちろん確認する!」
空中のスクリーン画面が一階層に切り替わると、ダンジョン入口から十五名の新たな冒険者達が侵入してくるのが映っていた。
『情報通り、ずいぶん広いですね』
『手紙によると、ここから真っ直ぐ十日ほど進むと二階層におりる階段があるそうだ。ここにいるモンスターは角兎のみだが、油断するなよ』
情報? 手紙? 誰からのって、やっぱ調査団の誰かだろうな。まあ、別にいいけど。
この新しい冒険者達も調査団てことか?
多分交代要員なんだろうけど。ってことは、しばらくの間はポイントが更に増えるってことか!?
いよっしゃぁ! ようこそいらっしゃいました〜!




