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本日より更新再開致します。
お陰様で腰の調子も大分良くなってきました。
お待たせしてすみませんm(_ _)m
「美味っ!」
全く期待していなかった食事だが、スープをひと口啜って出た言葉がそれだった。
婆さん賢者が嬉しそうに「そうかそうか」と言いながら、目尻の皺を増やす。
焼きたてのパンもフワフワで美味しい。
中でもメインである角兎の香草パン粉焼きは、パン粉のサクサクした感じとハーブの爽やかな香りが堪らない一品だ。
あっという間に完食してしまった。
「ご馳走様でした」
両手を合わせて言うと、婆さん賢者が不思議そうな顔をしている。
ああ、そうか。この世界には「いただきます」も「ご馳走さま」もない言葉だった。
「『いただきます』は食材となった動植物の命と料理を作ってくれた人に対する感謝の言葉で、『ご馳走さま』は美味しくいただきましたという感謝の言葉だ。どちらも俺の故郷で使われてた」
「ほう、賢者のワシが初めて耳にする言葉じゃな……。リュー坊、お主の故郷はどこじゃ?」
婆さん賢者の瞳が鋭く光る。
何だよ、急に。
「どこって……。この世界じゃない所だよ」
召喚した賢者とNPCなら別に隠す必要はないだろう。
「この世界じゃない所、じゃと? それはもしかして、勇者召喚か!?」
さすが見た目はミイラでも賢者だけあって、勇者召喚を知っていたらしい。
「う〜ん、正確には勇者召喚の巻き込まれってとこかな」
「巻き込まれじゃと?」
「ああ。魔法陣には俺以外に高校生の男女がいたのに、気付いたらなぜか俺だけこのダンジョンにいたんだ」
「ほう?」
さっきから婆さん賢者の雰囲気がいつもと(って言ってもそれほど知っている訳じゃないけど)違う。
腐っても(干からびても?)賢者ということなんだろうけど、俺としてはいつもの婆さんの方が好ましいというか何というか……。
「何処かの国が性懲りもなく勇者召喚を行った際に、近くにいて巻き込まれたわけか。で、途中で条件に満たなかったリュー坊は弾き出された、と。お主、運が良かったな」
「は? いや、俺はどちらかといえば運が悪いけど」
「いや、今回は間違いなく運が良かったんじゃよ。でなければ、お主は間違いなくバラバラ死体になっておったのぅ」
「え"……」
バラバラ死体って、マジか……。
もしかして俺、その時に運を使い果たしたなんてこと、ないよな?




