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「あ!」
そうだ、ゴブリンとコボルトをどうするか決めるんだった。さっきからずっとループしている気がする。
「どうするかなぁ……」
これまで初級者用の滞在ポイントで稼げる十階層くらいのダンジョンを目指していたわけだが、今のところ出てくるモンスターは一階層の角兎のみなんだよなぁ。
二階層に罠と迷路、三階層は癒し。
で、四階層に経験値稼ぎのメタル系がきたと思ったら五階層以下でゴブリンとかコボルトって、冒険者からしたら急に適当になったというか、ネタ切れって感じしないか?
「出来ればあまりモンスターの召喚はしたくないんだよなぁ。殺されるために召喚してるって感じで、少しばかり良心が痛むというか……」
「初メテ冒険者達ノ前二ゴブリンヲ召喚シタ時、マスターハ軽ク手ヲ合ワセタダケデ、良心ハ全ク傷ンデイナイヨウニ見エマシタガ?」
「おい、ちょっと待て! コアは俺のことを激しく誤解しているぞ。俺はそんな人でなしじゃないからな」
「誤解、デスカ?」
コアに鼻で笑われた気がした。
「マスターノオ仕事ハ何デスカ?」
「へ? 俺の仕事?」
「マスターノオ仕事は、DPヲ稼ギ、ダンジョンヲ拡大スルコトデスヨネ」
「お、おう」
「侵入者一体駆除スル毎ニ100ポイント入手出来ルトイウノニ、コレマデ二マスターハ一度モ侵入者ヲ駆除シタコトガアリマセン。マスターハ人デナシデハアリマセン。命ノヤリトリヲ怖ガル、タダノ意気地ナシデス」
「意気地なし……」
そう言われてしまえば、確かにそうなのだろう。
でもさ、それって仕方がないことだろ?
ここよりもっとずっと平和な世界から、突然こんな所でダンジョンマスターなんて仕事をやらされることになってさ。
命のやりとりなんて、映画やドラマでしか見たことねぇんだよ!
だから、画面越しだとどこか現実味がないというか。
実際目の前でゴブリンが殺されていたら、きっと俺はパニックを起こしていたかもしれない。
「……意気地なしで悪いか? 俺は殺すのも、殺されるのも、ごめんなんだよ。それが人間でも、モンスターでもな」




