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「四階層、或イハソレヨリモ下階層二、ゴブリントコボルトノイル階層ヲ作ルトイウノハドウデショウカ?」


 ゴブリンとコボルトのいる下層階か……。

 もし四階層をゴブリンとコボルトが出現する階層にしたとして、癒しの三階層からわざわざ旨味のないゴブリンやコボルトを倒しに行くだろうか?

 俺だったら、絶対に四階層には行かずに三階層に留まるだろうな。

 ……いや、食費が底をつく前に三階層というよりこのダンジョンから出ていってしまうのでは?

 出来るだけ長く、そして一度ダンジョンを出ても再度長期滞在をしたくなるようなダンジョンにするためには……。

 って、今はゴブリンとコボルトをどうするか考えているんだっけ。

 俺は「う〜ん」と唸りながら何となくタブレットを操作してモンスターを流し見ていく。


「ん? コレは……」


 目に付いたのは経験値稼ぎの代名詞である『メタル系』だ。

 倒せればかなりの経験値をもらえるが、コイツらすぐ逃げるんだよな。それで散々悔しい思いをしたっけ。

 子どもの頃にやったゲームを思い出し、懐かしい気持ちになる。

 『はぐれメタル』『メタルスライム』『メタルキング』の召喚ポイントは……。


「800ポイント!? 結構高いな」


 まあ、レアモンスターだからそんなものなのか?

 レアモンスター……。

 あ! もしかしたら……。


「なあ、コア。冒険者にとってメタル系モンスターは、経験値を稼げる美味しいモンスターって認識で間違いないか?」

「ハイ、ソノ認識デ間違イアリマセン」

「それでさ、三階層の涼み処とバーベキューゾーンに巨大なスクリーンて出せたりする?」

「各500ポイントノDPガ必要トナリマスガ、可能デス」

「じゃあさ、そのスクリーンで四階層のモンスターの出現情報を流したりっていうのは?」

「モンスターノ出現情報ヲ流ス、デスカ? 可能デスガ、何ノタメニ?」


 ニヤリと笑った俺の顔は、きっと醜悪な顔だったに違いない。


「スクリーンにさ、メタルスライムやはぐれメタルの出現情報を流すんだ」

「……」


 コアが何を言っているんだ? という冷たい視線を向けている気がする。


「ま、まあ、聞け。まずは三階層の受付で、冒険者達にはメタル系に挑戦するための予約をしてもらうんだ。スクリーンにはメタル系の出現情報と挑戦者の番号を流す。こうすることで他の奴らと獲物を取りあって争うこともなくなるし、自分の順番が近くなるまでは三階層でゆっくり出来る。これはあくまでも挑戦権だから、逃げられたら即終了でまた予約必須になるんだけどな」

「ナルホド。経験値ヲ稼ギタイ冒険者達ガ殺到シソウデスネ」

「メタル系の出現率だとか、色々細かいことはこれから詰めないといけないから、後で相談に乗ってくれるか?」

「畏マリマシタ」


 あれ? ……何か忘れてる気がする。

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