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「オメデトウゴザイマス」
これまで黙って見ていた(だろう)コアが抑揚のない声で言った。
「お前、絶対めでたいなんて思ってねぇだろ」
ボソリと呟きながらコアをギロリと睨みつつ、ミイラ……じゃなくて婆さん賢者のためにタブレットを操作して『腰をダメにしないクッション』を出すと、両手を前に突き出してきた。
あ〜、はいはい。立たせろってかい。
俺は無言でその腕をとり、「よっ」と力を入れて立たせる。
「悪いねぇ」
そう言って婆さん賢者は今度は腰をダメにしないクッションに腰をおろした。
「……うん、悪くない」
ああ、そうですかい。それは何よりだよ。
ふぅ、と小さく息を吐く。
ふと視線を感じて振り返れば、気の毒な者を見るような目でゴブリン達が俺を見ていた。
モンスターに憐れまれる俺って……。
ていうか、このゴブリンとコボルト達、どうしよう……。
人口(?)密度の高くなったロフトがめちゃくちゃ狭く感じる。
とりあえず。
俺はタブレットを操作して、コア部屋の一階の奥に婆さん賢者のための部屋を用意した。
ついでとばかりに婆さん賢者専用のトイレと風呂と洗面所もつける(バリアフリー対策済み)。
それと、婆さん賢者の世話係用に女性NPCを一人召喚した。
ここまでに婆さん賢者のために使ったDPは約1,000ポイント。
俺のロフトよりポイント使っているんだが……。
そして、本日のガチャ。
ガ チ ャ △1,000
賢 者 1,000(本来必要ポイント)
ゴ ブ リ ン 10×8=80(本来必要ポイント)
コ ボ ル ト 15×2=30(本来必要ポイント)
この結果だけ見ると110ポイント分のお得となるわけだが……。
全っ然お得に感じねぇぇぇぇぇええ!
この先不安しかねぇんだけど。
一番手前にいたコボルトに婆さん賢者をおんぶしてもらい、ロフトから新しく作った部屋に連れていく。
俺? 俺は腰をダメにしないクッションを持って、その後をNPCと一緒について行ったよ。
どうやら部屋に満足してもらえたようで、ホッと安堵の息を吐く。
婆さん賢者はこれでいいとして。
ゴブリン達、マジでどうしよう……。
困ったらコアに丸投げとばかりに質問してみる。
「コアさんや、ゴブリン達はどうしたらいいと思う?」




