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 むさいオッサン冒険者達が来てから五日後。

 目論見通り、ダンジョンへギルドの調査団がやって来た。その数ざっと二十人。

 予想以上の人数に、俺の喜びの舞いが炸裂する。

 彼らによって得られるポイントは何と、一日につき2,400ポイントだ!

 先に進めば進むほど戻る時間も掛かるため、ポイントはどんどん増える。


「これは美味しい、美味し過ぎるぜ!」


 一階層の草原エリアは二階層に下りる階段を直接目指して歩いても十日掛かり、もしそこで調査を一旦終えて引き返したとして、更に十日で合計48,000ポイントだ。


「いや、待てよ。コイツら食料何日分持ってんだ?」


 水場は作ってあるが、このダンジョンには食料になるような動物もいなければモンスターもいない。

 二階層は宝箱から食べ物と飲み物が出るようにしてあるからそこまでいけば何とかなるが、そんなこと調査団(コイツら)はまだ知らないからな。

 残りの食料を心配して途中で引き返されたら、ポイントが減っちまう……。


「やっぱり食料になりそうな弱いモンスターは必要か?」


 一階層は安全層にするつもりだったが、少し考え直さないといけないかもしれない。

 初級冒険者でも倒せて、DPポイント消費も少ない食料に出来るモンスターといえば、やはり5ポイントの角兎だろう。

 小説や漫画なんかでスライムをゼリーのようにして食べるっていうのもあったが、ポヨポヨ弾力が癒しのあおの仲間だと思うとちょっと……。


 というわけで角兎を100匹、DP500ポイントを消費して第一層の入口付近に召喚した。

 明日以降は毎日100匹を召喚し、最終的に第一層の角兎を1,000匹にするつもりだ。

 これでダンジョン内で食料調達することが出来るようになり、その分長く滞在してくれることだろう。


 それと水場として湖を作ってあったが、川も追加した。

 大きな川から分岐して幾つもの小川を作ることで、どこにいても水に困ることもなくなるはず。

 ちょこちょこと細かい部分を修正し、あとは時々スクリーンで調査団の様子を見ながら即時対応することに。


「んじゃ、三階層の案を練るか」


 癒しをテーマにして作ることに決めたが、どんな癒し空間にするか……。

『癒し』と言われて俺がイメージするのは、『寝心地のいいベッド』『温泉』『マッサージ』『旅行』『ペット』『美味い酒』『美味い飯』『人をダメにするクッション』、こんな所だ。

 この中からダンジョンと相性がいい癒しは……。

 腕を組みながら「う〜ん」と考える。

 ――考えること三十分。


「よし、決めた! 全部採用だ!」


 これが『癒し空間』というお題に対して俺が出した答えだった。

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