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今回短めの更新ですm(_ _)m
「よし、行くか」
左肩にあおを乗せ、俺はコア部屋の扉を開けて外に出る。
思えばこの世界に来てから、ダンジョンの外に出るのは初めてだ。
ふわりと優しい風が頬を撫でる。微かに花の甘い香りがした。
ダンジョンとの関係を疑われないよう、洞窟の外に一部指定エリア拡張して建てたコテージは、森の出口に比較的近い場所にあった。
あの日、森全体に拡張可能だったのを一部に留めたのは、DPが心許なかったから。
洞窟の入口周辺から森の出口まで真っ直ぐにエリア拡張することで、使用DPを半分に抑えることが出来たのだ。
ポイントに余裕が出たら、そのうち森全体にエリア拡張するつもりでいる。
森を出ると草原が広がる中に、左右に広がるむき出しの地面が。どうやらこれが道らしい。
「この道を北西方向って事は、右だな」
俺はあおを肩に乗せて、のんびり歩き始めた。
初めは巨大なビルも電線もない、どこまでも視界いっぱいに広がる自然な景色を楽しんでいたが、それがずっと続けばいい加減飽きてくる。
「村まで歩いて十二時間だっけ? まだ歩き始めて一時間も経ってねぇよ……」
歩くことは嫌いじゃないけど、周りの景色って案外重要だったんだな。
街中をただブラリと歩いている時は『こんな所にこんなお店が』的な発見をしたり、一時間なんてあっという間に過ぎていたのに。
癒しがほしくて肩に乗せていたあおを両手でギュッと抱きしめ、ポヨポヨの弾力を堪能する。
そこから更に一時間程が経過して、一台の幌馬車とすれ違った。
少しばかりお腹の出た初老の御者と軽く会釈を交わした俺の脳内に、『第一村人発見!』のフレーズが響く。
異世界に来て初めて見た人間の姿に少しだけ感動してしまったのは、内緒だ。




