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僕らのガッカリ桜  作者: ゆらゆらゆらり
中岡勝太編
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45/58

部活の日常

 今日も今日とて、試合もないのに練習している。

 本当に俺たち5人は野球バカだ。いや、単なるバカなのかもしれない。


 学校から少し離れたところにあるグランドまでランニングし、まずはキャッチボールなどのウオーミングアップ。そして、守備練習。

 コーチなんていなければ、顧問は名前だけで顔なんて見せたことがない。


 となれば、自分たちでやるしかなく、主にピッチャーである俺がノックをすることになる。初めは思ったところに打てず下手くそだったが、1年以上もやっている今では、外野フライだって狙ったところに打てるようになった。

 だからといって、選手としては何の意味もない。


 それが終われば、バッティング練習だ。


 倉庫から道具を取り出して、外野へと移動する。全面を使うには広すぎる。守れるのはピッチャーである俺を含めてもたった3人しかいないのだ。だから、外野に内野を作っている。

 本来のセカンドベースのさらに後ろに移動ネットとホームベースを置く。キャッチャー代わりのネットには、ストライクゾーンのシートをつけている。


 これで準備は完了だ。ホームベースからのファールラインはフェンスネットまで引いてある。

 俺の横には籠いっぱいのボール。後は俺が投げて、3人が内野を守る。


 いわゆるフリーバッティングだ。


 バッティングピッチャーのほうはばっちりだ。内外角の高低をちらしながら、コントロールよく投げていけば、快音が響き、フェンスネットに突き刺さっていく。




 4人のバッティング練習が終われば、ここからは真剣勝負だ。


 3振か内野がキャッチすればアウトとなり、3アウトで次の選手と交代になる。野手の間を抜ければヒット。フェンスネットにあるつなぎ目の下部分でもヒット。上部分はホームランとなる。


 そして、1点でも取られれば、そいつに対しては俺の負けとなる。


 これはピッチャーとしたら圧倒的不利だ。本来なら外野フライという打球でもホームランになってしまう。内野ゴロにしたって、ピッチャーを含めて5人で守るところを4人で守っている。当然、間は抜けやすい。


「じゃあ、いくぞ」


 声をかければ、おっしゃー、と大声が返ってくる。向こうも当然真剣モード全開だ。


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