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13.翼

「ここが…アロモニア本部…」


「行きましょう~ジュネさんとカンナさんが待ってますよ~」


「う、うん…」


アロモニア本部の前にショウが緊張した面持ちで立っていた。その隣にはニコニコと笑いながらリツがショウの手を引っ張っていた。

中に入ると、カンナーレとジュネーロが待っていた。


「ようこそアロモニアへ。」


「いらっしゃーい!!」


「こんにちは~!」


「よ、よろしく…お願いします」


「早速だが会議室に行こうか。」


そう言うとジュネーロはさっさと歩き始めた。その後をカンナーレとショウとリツがついていった。


……………………………………………………………



「1週間の内、最初の3日をアスチータ、その次の3日間をフェリチータで研修を受けてもらう。最後の1日は魂の逢瀬と自由見学だ。

まぁ最初がフェリチータでもいいのだが…嫌な方は先に済ませた方がいいだろう?」


「は、はい…」


ジュネーロの言葉にショウ緊張したように答えた。


「お2人がジャッジメントに行かないのは前回行ったからでしたっけ~?」


おっとりとした口調でリツが口を挟む。


「ええ!前回行った時はゼンさんが色々教えてくれました。さすがはゼンさん…と言ったところでしたよ。

あなたたちはいい上司を持っていますね。」


カンナーレの言葉に対し、にこやかにショウとリツが頷いた。


「では、カンナーレは通常業務へ向かってくれ。

…まずアスチータへ行く前にアスチータのシステムを説明しよう。」


カンナーレは2人に別れを告げ、会議室から出て行った。


「アスチータは、生前悪い行いをした魂が行き着く場所であり、魂の懺悔の地だ。

その罪の重さに応じ、相応の重労働が課せられる。

アスチータに娯楽や幸福は一切なく、懺悔し、その魂の性根を叩き直す。

例をあげるとするなら…アスチータには血の池という場所がある。その池は懺悔の池とも呼ばれる。

アスチータに堕ちた魂は毎日何時間もその池の前で懺悔をしなければならない。


その懺悔が血の池にはこもっている。


重大な罪を犯した魂はその池の中に入らなければならない。

何億もの懺悔がこもった池に入るのはアスチータで2番目に辛い刑罰だ。」


「い、1番はなんですか…?」


「翼にはそれぞれ役割がある。

拘束力に優れたもの、飛翔力に優れたもの、力を吸い取ることに優れたもの。

拘束力に優れた翼の形態ならばアニマ・ジャッジメントに、力を吸い取ることに優れた翼ならばアロモニアに、飛翔力に優れた翼の形態ならばオルディーネに配属される。

最も重い刑罰は私の翼の能力で、その魂の霊力を吸い取るものだ。

これは死の苦しみよりも苦しいという。」


ジュネーロの話を聞き、ショウは顔が青ざめている。

それに対しリツは表情1つ変えず、


「それは大変ですね~?」


あっけらかんと言った。


「話を進めよう。刑罰をこなした魂は審議にかけられる。そしてその魂が十分懺悔し、生まれ変わっても大丈夫だと判断された場合、生まれ変わりの権利を取り戻すことができる。

逆の場合はさらに刑罰が言い渡される。

アスチータのシステムは以上だ。

魂の逢瀬については最終日改めて説明しよう。

それでは…アスチータへと行こう。その目でしっかり見るのだ。」


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