12.杞憂
「じいちゃん。さっきなんであんなこと言ったんだよ?」
ジャッジメント本部の会議室でカイがゼンを問い詰めていた。
「この先何かあるのか?じいちゃん…!わかってるならちゃんと話してくれよ!」
「あくまでも私の勘に過ぎないのですよ、カイ。
このところ胸騒ぎばかりしています。
私はこの手の直感は鋭い方なのですが、今回ばかりは…外れることを祈るしかありません。」
動揺しているゼンを励ますようにカイは手を握った。
「じいちゃん。大丈夫だよ。俺たちに乗り越えられないことなんてあるわけないよ。
そうだよね?」
カイの言葉にゼンは励まされたように、微かに笑顔を見せた。
「カイ…極秘にひとつ頼みたいことがあります。」
「何?俺、何でもするよ!」
「その前にある予言を聞いてくれますか?
私の杞憂ならいいのですが…最悪の場合、これが大きく関わってくるかもしれません。」
ゼンの言葉を聞き、カイは少し眉をひそめた。
「予言?」
「えぇ…厄災についての予言です。」
「厄…災…?それって…え?サルベトーレの?それが…?」
「カイも聞いたことがありましたか…私は知識の1つとして記憶してたのですが…
そうです…厄災とサルベトーレについての予言です。」
ゼンの言葉にカイの目が驚いたように大きく見開いた。
「予言の出だしはこうです。
神がいない世界が存在し続けることはない。」




