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11.エリーブ・アニマ


「それでは皆さん揃いましたね?これよりモンド・エリーブによる3組織合同会議を行います。

まず、今月の活動報告からいたしましょう。

アニマ・ジャッジメントはカイ。報告を。」


モンド・エリーブ本部の会議室にはエリーブ・アニマが集結し、1ヶ月に1度の会議を行っていた。


アニマ・ジャッジメント、アロモニア、オルディーネの3つの組織のトップにいる11人は個体値、つまり霊力が高く、翼を持ち、別格の存在として、エリーブ・アニマ【elleve anima】と呼ばれる。


ゼンに指名され、カイが立ち上がり話し始めた。


「ジャッジメントの黒の裁判長。カイだ。

今月支部も合わせたジャッジメントの裁きを受けた者は20231名。その内、フェリチータへ行った者は9112名。アスチータへ堕ちた者は11119名。

そして先日裁き前の魂が暴れ、ジャッジメントの建物の1部を壊し、さらには黒2人に怪我を負わせ、その後逃亡。

その者はシンが捕まえ、アスチータへ堕ちた。建物はすでに修復済み、黒2人は今は療養中だ。

迷惑をかけてすまなかった。この場を借りて謝罪する。ジャッジメントからは以上だ。」


そう言うとカイは頭を下げ、着席した。


「ありがとう、カイ。それでは次、アロモニアの活動報告をお願いします。」


ゼンの言葉を受け、ジュネーロが立ち上がった。

その時カンナーレがため息をついたのは言うまでもない。


「アロモニアの、黒の最高総轄官長、ジュネーロだ。

先ほどカイが言っていた者だが、厳重注意をした後、アスチータにて重い刑罰が課せられた。今は魂の再教育を受けている。

アロモニアの活動報告についてだが…今月の魂の逢瀬の件数は82件。

過去最多数を記録した。これらの魂は皆落ち着き、フェリチータの者は穏やかな時を過ごし、アスチータの者は生まれ変わりの権利を取り戻すために懺悔している。いい傾向にあると言えるだろう。

アロモニアからは以上だ。」


そう言うとジュネーロは着席した。


「ありがとう、ジュネさん。それでは次、オルディーネの活動報告を…エイくん、お願いします。」


ゼンに指名され、エイはやや緊張した面持ちで席を立った。


「オルディーネ両部隊最高司令官のエイです。

まずはディフェーザ部隊から。今月アルベロ・サクロから産まれた白と黒の人数ですが、白は15名、黒は14名。その内、ジャッジメントに配属された者は8名、アロモニアに配属された者は10名、オルディーネに配属された者は11名です。アルベロ・サクロに特に異常は見受けられません。

次にルチューナ部隊。道の崩壊が見られた原因は人の魂によるものでした。道は全て復元し、魂も捕獲されたためその後崩壊はありません。また、よく問題が起きているBー13地区は新たな警備態勢を試行錯誤中です。

オルディーネからは以上です。」


いつもののんびりとした口調とは違い、キビキビとした口調で答えたエイを見て、ケイとシンは必死に笑いをこらえていた。


「ありがとう、エイくん。それでは活動報告は以上です。

次に、定期的に行う3組織交換研修期間が明日から3週間始まります。

最初の1週目は、ジャッジメントからアロモニアに2名。 2週目はアロモニアから1名、ジャッジメントから2名、計3名がオルディーネに。3週目はオルディーネからジャッジメントに2名。一時的に異動し、お互いの仕事内容をよく学びます。

誰が異動するかはもう決めてありますか?」


ゼンの言葉を聞いてカイが立ち上がる。


「ジャッジメントから1週目はショウとリツがアロモニアに行く。2週目はリョウとミツがオルディーネに行く。うちの者が世話になる。よろしく頼む。」


次にジュネーロが立ち上がる。


「2週目にはカンナーレがオルディーネに行く。くれぐれも本来の目的を忘れないように、よろしく頼む。」


ジュネーロの言葉を聞き、カンナーレはそっぽを向いた。

次にエイが立ち上がる。


「3週目にはケイとシンがジャッジメントに行きます。

その間、私が両部隊の指揮を取ります。

よろしくお願いします。」


「かしこまりました。

この交換研修は互いの仕事を理解し、高め合うことが目的です。

それぞれの務めをきちんと果たすように。

それでは会議はこれで終わりです。明日からよろしくお願いしますよ。

…皆さん。」


ゼンが表情を曇らせ、声を震わせながら、ゆっくりと話し始めた。


「今は…とても困難な時代です。

この先…皆で協力することがとても大事になってきます。

しっかりと協力体制を作らなければ時代に呑み込まれてしまいます。

いいですか?自分を強く持ちなさい。

決して揺るがない意思を…」


そう言うとゼンは会議室から出て行った。




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