異世界生活始まりの「二人の数年」
季節はすっかり夏、日がいつもより暑くなって日が落ちるのも遅くなりました。次の日、私が目を覚まして居間へ行くとクロードさんが来ていました。
昨日の事に対して、丁寧すぎるぐらいの謝罪と手土産にと高価そうなケーキを貰い、家主さんは長い謝罪を聞いては
「で、まだ続くのかい?」
「うるさい、お前はいい加減黙ってろ」
なんて会話をクロードさんと繰り返していた。
クロードさんが帰り、オークさん達も新しいお家を見つけられたようで帰る支度をしていた。私は驚いて、まだ居てくださいと言ったけれど、オークのお母さんもお父さんももうこれ以上お世話になるのはと、クロードさんが来た日の夕方にはもう帰る準備をしていました。
「本当にありがとうございました」
「あうーっ」
「...新しい家でもお元気で。ほら、君もちゃんと挨拶して」
「っ、だって...こんなにいきなり...」
「ふふ、本当にありがとうね。私の子とも沢山遊んでくれて感謝してます」
「貴方が助けてくれなかったら、きっと死んでいました。小さな体で勇気を出してくれてありがとう」
「...っ、いえ」
「記憶も戻って何よりです。傷の方もだいぶ癒えましたし」
「ええ。同居人の方には私の傷の手当てまでして頂いて、本当にお世話になりました」
「このご恩は必ずお返し致します、では」
お母さんとお父さんがそう行って出て行く姿と赤ちゃんが私をじぃっと見ている姿が、今もずっと忘れられません。
それから夏には家主さんと海に行ったり、アイスを食べ過ぎてお腹を壊したり、あ、家主さんがですよ?秋にはまた二人で街へ行って、クロードさんのお店に行ったり、小さな村にも行きました。
その小さな村はあまりお金が無くて、ほとんどの人は畑を耕したりして自給自足で食べ物を賄っていました。
冬には雪がふって、雪だるまっていうのを作ったり色んな遊びをしました。
春には特別な料理を食べて、どこか懐かしい日を過ごしました。
それを何度も繰り返して、楽しい一年がまた色褪せる事はなく過ぎていきます。
My daily 3月4日 朝
ここから一気に時間が飛びます、タイムスリップとかではないのでご注意ください。一応、まだ「幼女」のはずです、大丈夫だよね?よし、たぶんいけます。そして幼女が懐かしい日と書いてますが、これは...。
ブックマークありがとうございます。





