異世界生活基本の「りょうり」
「?読めない...」
やたらと難しい言葉でかかれているせいで、家主の写真の下にある字は幼女にはほとんど読めない。そして、雑誌とにらめっこする事30分。
「うぅ、はあぁぁぁ」
やはり幼女には厳しいのか、大きなため息をついてそのままゴロリと床に寝転がった。と、同時に古びた玄関の扉が開く音がした。
「かわいいマイヴィーナス!ただいまー」
「げっ......」
玄関からやたらと気色の悪い声が聞こえた。
「もうかえってきたんですか?」
体を起こして玄関の方へ歩いていく、はっと窓を見ればもう日差しが降り注いで、すっかり昼過ぎだった。
「えー、それじゃあまるで僕に帰ってきてほしくなかったみたいじゃないか?」
「言葉のとおりです、そこだけは頭がはたらくんですね」
「酷いなぁ、とこでおかえりのキ「それ以上いったらキックですっ!」
可愛らしく大人しい幼女が珍しく声を張り上げる、家主は羽織っていたコートを脱ぎハンガーへ掛けた。幼女が家主の背中をぺちぺちと叩きながらも、家主は紙袋をがさがさと持って台所へ向かう。
「まぁまぁそんなに怒らないでよ。ほうら今日は新鮮な肉と野菜が手に入ったから、昼は美味しいスープをつくろう」
「すーぷ......」
「ちなみに夜は魚のソテーだよ」
「さかな.....いやです」
幼女の喉がゴクリと唾を飲み込む、野菜があまくて美味しいスープの事を考えるとお腹が空いてきた。でも魚はあまりお好みではないらしい。
「魚美味しいよ?」
幼女はいつの日か焼き魚を食べた時、骨を飲み込んで喉に刺さり痛いような気持ち悪い思いをして以来、あまり魚がお好みではないようだった。
「あ、デザートは苺とクリームたっぷりミルフィーユ」
「たべます」
嫌な顔をして、でもデザートを楽しみに、しぶしぶ幼女は料理を手伝った。
ちなみに幼女ちゃん、普段は髪はボブヘアなのでおろしてます。髪を結ったりブラシを通す時は、いやいや言いながらも家主にやってもらってます。家主はなぜかヘアアレンジが上手い、なぜか。





