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異世界で記憶のない毒舌幼女とポンコツ魔術師。  作者: くるすみ。
追憶の書。
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異世界生活基本の「ルナ」

ルナはとんでもなく胸糞悪いやつですが、さて「家主」と「幼女」二人の関係はどうなるのでしょうか。


「ねぇ、まだあ?」


「いっ、いますぐにっ」

いつのまにかソファで足を組み寛いでいたルナさんに紅茶を急かされる。ハッとして慌てて紅茶を淹れ直す準備をした、割れたティーカップは片付けないと。


「ちょっと、そんな悲愴な顔しないでよね。私がいじめたみたいじゃない」


「ただいまー」

ルナさんに続いて玄関から家主さんの聞こえた。


「やぬしさっ、きゃっ!」

「お兄ちゃんっ!!!お帰りなさーいっ」


私が玄関に行こうとすると、ルナさんと思い切りぶつかりまた尻餅をついてしまった。というかさっき破片で切ってしまった手の手当てをしていなかったせいで、血が絨毯に垂れてしまった。



「いたい......」


玄関で楽しそうな声が聞こえる。最初は家主さんの戸惑い、そして喜び。


「えーっ、もうお兄ちゃんてばぼろぼろーっ」

「ルナ、だからこれは...」



「...ぼろぼろ?」

まさか、また怪我をしたんじゃ、立たなきゃ。


「家主さんっ!」

「あぁただいま、留守番出来たんだね。いきなりルナが来てビックリしたでしょ?」


家主さんは確かに服に泥が付いていたりとぼろぼろ、でも怪我はしていないようで私はほっとした。


「ん、怪我したのかい?」

家主さんが私の右手をまじまじと見てくる、私は傷を隠し笑った。


「あ、これは大丈夫ですっ!」

「そう?手当てしようか」


「自分で出来ますっ」


私が拒否するとルナさんが首を突っ込んできた。


「あ、この子ねさっきカップ割っちゃったのよ、それで怪我したんじゃない?」


「カップ?」

「うん、お兄ちゃん。私も拾ったんだけどね」

(一欠片も拾わなかったのに...)


胸のモヤモヤが生まれる、心臓(音がなる場所)に手を当てた。


私はルナさんが家主さんの手を引っ張って見せたい物があると言った、そして家主さんはルナさんに引っ張られるがまま行ってしまい、私は一人玄関に立ち尽くしていた。

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