異世界生活基本の「いつもの日」
幼女は家主を、信じられない。コイツバカか?本物のポンコツ?という目で見ている。
「あ、いや、その...焦っちゃってそれぐらいしか言葉が」
「魔物相手に話そうとしてどうするんですか!?」
「ごめんなさい」
「そんなこと考えてる暇があったら、逃げてください!」
「はい...」
家主はすっかり丸まってしまい、主導権は幼女に握られ事態は収まりつつあった。家主は沢山のお叱りを受けてキッチンへ立つ。時間は7時を回り、いつもより少し遅めの朝ごはんとなった。
ちなみに昨日着たドレス一式は全てクローゼットにしまわれた。家主によると、着たい時にいつでも着ていいよ、との事。
居間にジュージューとフライパンでフレンチトーストが焼ける音がする、そしてあまくて美味しそうな香りが充満していた。
「ふわあぁ...」
幼女はソファで本を読みながら寛いでいたが、昨日寝るのが遅かったせいで欠伸が出てしまう。あと家主によるとまだ魔術を使い慣れてない状態で何らかの魔術を使うと、体に不調が出る事があるらしい。
「んー」
「もう一回寝るかい?」
「あ、家主さん。んーと、起きてます」
気づかないうちに後ろにお皿を持って立っていたエプロン姿の家主に、優しく頭を撫でられる。ソファから降りていつもの椅子に座る。
今日の朝ごはんはフレンチトーストとフルーツ入りのサラダ、ミルクたっぷりの紅茶とビスケットのジャムサンド。
「はい、どうぞ」
「いただきまーす」
「頂きます」
二人とも手を合わせ、食事が始まる。フレンチトーストは言われた通りふわふわとろとろの食感で美味しい、幼女は口いっぱいに頬張った。
「ついてるよ、ゆっくり食べてね」
家主は微笑み、ナプキンで口の回りを拭かれる。
「もぐもぐもぐ」
また家主がふざけて幼女の口の動きに合わせて、擬音をつける。
「っ、だから、そんな声は出ませんっ」
幼女はフレンチトーストを飲み込み抗議した、いつもの日常に戻って、やっぱりここが一番。と幼女は心なしかほっとしていた。
とりあえず一区切りですが、ここからまだまだ続きます。これからもよしなに〜





