異世界生活基本の「魔物」
さてさて、家主が放った言葉とは!?きっととんでもなくカッコいい言葉なんでしょうね、魔物もひれ伏すほどの。さて次からは幼女視点になります。ブックマークありがとうございます。
「よし、行ったかな」
1人になった、途端に静かになって目の前の魔物の呻き声がよく聞こえる、悍しいほど低く獣の声だ。
彼女は家に帰った、あの宝石も握らせたからきっと無事に帰ったと思う。あんな風に帰らせといて、また茂みの中だったら流石に怒られるだろうな。
「そう思わないかい?君も」
「......」
さっきから魔物は黙ってるようで、目はずっとこちらを睨んでいる。
「うーん、何だっけかな。確か...あ、ダイアウルフか」
ダイアウルフ、昔から生息しているよく居る魔物、目の前にいるのは暗いから定かではないけどたぶんそれの類。といっても目の前の魔物はまぁまぁ大きいしきっと僕と同じぐらいの背があると思う。
「ん、待てよ。僕の身長が170ちょいだから...」
それはちょっと面倒な気がする、というかよく見ればかなり大きいし唸り声は夜の森にどんどん響き、木や風さえ反応している気がする。
「ここで死ぬ訳には行かないけど、もう魔術は使えないし...」
魔力はあの青い宝石に全て籠めてきたから、僕の体で貯蓄された魔力は今はほとんどない。つまり魔術は使えない、使えたとしても枝に火を付けるとか超初級の魔術。
そんな事をしても足止めにすらならない。
「グルゥァァ...」
そしてついに本格的に声を上げてきた、まずい。どうにかするとは言ったけど、もう走って逃げるしか無くなってきた。
(どうしようかな、こんな所で死ぬ訳にも行かないし、かと言ってこんな森を全力疾走するのは...)
夜だから涼しいはずが冷や汗が出てきた。後ずさりをしながらどうにかして逃げようと考えを巡らせる。そして、一つ浮かんできたダメ元で目の前の魔物に向けて発した。





