異世界生活基本の「夜」
「ま、待って、怪我は?体大丈夫かい?何もされてない?何処か触られたり、あぁというかどんな奴だったか覚えてるかな?人?」
「えっと、あの...家主さん?」
「それとも魔物?何か貰った?食べてない?平気?」
「おい、質問しすぎだろ」
見かねたクロードが止めに入ってきた、そして僕を押しのけて戸惑うその子の前にしゃがんだ。
「何かされたか?」
「...手にき、きすされました」
その子少し顔を赤らめながらクロードに話した。僕は驚きすぎて声が出ない。
「!?」
「なるほど、右か?左か?」
「...みぎです」
「誰にされた?」
「知らない人です」
答えを聞くとその子の右手をまじまじと見始めた。
「別に見る限りじゃ何ともないな、たぶん大丈夫だろ。ただの女タラシにでもされたんじゃないか」
「いや、でもいくら女タラシでもこんな小さな子にするなんて...」
「する奴はするだろ、それかそういう性壁の変態だな」
「えぇ、それは普通に問題なんじゃ...」
「キスされただけならまだましだろう、良かったなお嬢さん」
よしよしとその子の頭を撫でるクロード。
「俺もう時間だから行くぞ。じゃあな」
「え、あぁ、今日はありがとう」
「はいはい、またな」
それだけ言うとクロードは立ち上がりさっさと宮廷の方へ去っていってしまった。
「?くろーどさん、いい人ですね」
「...だね。って、そうじゃなくて本当にされたのかい?」
「はい」
「そう...まぁ他に何もないならまだ良かった」
「わっ!や、家主さん?」
複雑な気持ちだったが僕はその子を抱き寄せた、少しほっとした。そしてクロードと同じように頭を撫でた。





