異世界生活基本の「あさ」
家主と幼女の名前はのちのち出てきますが、今は家主と幼女の呼び方をしてます。ちなみに朝はいつもこのメニュー、バリエーションを増やそうと奮闘する家主です。
「もう出会って一ヶ月だしそろそろ心を開いてくれても?いいんじゃないかなぁ、って?」
そう、幼女とこの変態家主の出会いは一ヶ月前。場所はこの森で、幼女は気づけばそこに居て行く所もないので拾われた。最初は家主=爽やかなイケメンと思っていたが、それは全くといっていいほどの詐欺だった。
「家主さんに心を開くのは、せいぜいそこのお菓子の箱の蓋ぐらいです。というわけで、そのお菓子とってください」
さりげなくお菓子の箱に手を伸ばそうとする幼女。
「本当にツンデレだなぁ、まぁそこもいいんだけどね。あ、お菓子はご飯食べてからだよ」
「むむ......いただきます」
「召し上がれ、あ、髪が口に入るよ」
そういいながらお菓子の入った箱を遠ざけられ、家主は幼女の反対側の席に座る、先に食べ始めた幼女をまじまじと見つめる。朝と晩御飯だけは一緒に食べる約束をして1ヶ月。
ちなみに朝食は、カピ鳥の卵のとろとろ卵焼き、あつあつトースト、しゃきしゃきサラダ、ココの実が入った味はあんまりな健康ヨーグルト。
食器もほとんど木で作られており、温かみのある朝食。
「いただきます、と」
家主も食べ始める。どれもこの家主が作ったもの、きっと朝早くからエプロンをつけて台所に立っているんだろう。
「今日は、あったかいですね」
「うんうん、昨日はすごい雨と雷だったからね」
「いやー昨日は可愛かったなぁ。怖くない、っていいつつ雷が鳴る度にしがみついて来たよね」
「っ、あれは忘れてください!」
気持ち悪く笑う家主を、ピシャリと一喝する。





