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異世界で記憶のない毒舌幼女とポンコツ魔術師。  作者: くるすみ。
はじまりはここから。
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異世界生活基本の「き」


「おはようございます」


小さく愛らしい子供の声が部屋に響く、白に赤く小さな花が散りばめられた上下お揃いのパジャマを着ている幼女。


階段を降りた先には、赤いカーペット、天井には豪華な作りのシャンデリア、観葉植物、窓からは色とりどりの鮮やかな花の生える花壇が伺える。木造づくりの森の中にある二階建ての一軒家、そしてここの家主は......



「やぁ、おはよう。今日も今日とて可愛いねぇ!お兄さんが抱っこしてあげよう、さぁマイヴィーナスこちらへおいで!」

「いやです」


間髪入れず、幼女の自己防衛の為に投げられたおもちゃのボールが家主の頭当たる。家主は朝なのでラフな格好だがわりと顔面偏差値は高く、スタイルもいいのでわりとモテそう。というのが幼女の所見。



というのに、マイヴィーナス!と花の咲いた笑顔で、起きたての幼女にあわよくば抱きつこうとする。


「ツンデレなんだね!幼女ちゃんは」

「やめてください、虫唾が走ります!」


幼女はいつもの事だと無視をして、家主の手を避けつつ木製の椅子に座り、用意されている食事に手をつける。


「んー新聞がない?」

家主はふと辺りをキョロキョロと見渡して、首を傾げた。


「...家主さん」

そんな家主に幼女は恐る恐る声をかける。


「ん?」

「手に持ってますよ」


これが二人の日常。

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