異世界生活基本の「待ち合わせ」
今回だいぶ長くなりましたが、これぐらいの方がいいんですかね。うーむ...。あと、ブックマークありがとうございます。
「うーん、でも王都は広いから...集合場所を決めてももし迷子になったらなぁ。それにまだ小さいし」
「小さくないですっ、大丈夫ですから!家主さんはお友達と楽しんでください」
幼女は少し頬を膨らめ、家主に抗議する。
「そうかい?んー、じゃとりあえずこれ持って行って」
「わっ、なんですかこれ?!」
「防犯グッズとその他諸々の詰め合わせセットだよ」
家主はにこにこしながらそういうと、懐から時計と王都の地図、手製のお守り、そして適当にゴルドを入れた財布、その他防犯グッズもろもろを入れた白のリュックを幼女に手渡した。
まぁまぁ重みのあるリュックを背負うと、家主はガヤガヤと賑わう辺りを見回してから、しゃがみこみ幼女と目線を合わせる。
「いいかい?変な人にはついていかない、変な人に絡まれたら逃げるか助けを求める、お菓子で釣られない、困ったらこれを使って」
「これ?」
これ、というのはカバンの中にあるお守りの中身の事、お守りの中には家主が王都に瞬間移動魔法を使用する時に使用した青い宝石のペンダントが入っていた。
「何か危ない目にあって周りに助けを求められなかったり、逃げられなかった時、どうしてもの時に使って。使い方はこれを相手になげればいいだけだから」
家主は幼女の黒い瞳をまっすぐに見つめた、いつも冗談しか言わないような家主だが、きっと本気なのだろう。そしてこのペンダントもたぶん大切な物。
「わかり、ました...」
幼女はこくっと首を縦に振った。
「よしよし、いい子いい子。じゃあ集合場所はあの噴水の前にしよう。王都で一番大きな噴水だからすぐに分かるよ」
「はーい」
「時間はそうだな。アイツは話長いからな、よし1時間半後の3時にしようか」
一時間半。その時間をどう過ごすか、楽しくてワクワクして幼女の頭はそれでいっぱいになっていた。
「分かりましたっ!じゃあ家主さん、また3時に」「はい、気をつけて。約束守ってね」
そして、幼女はいつもより何倍も明るくさっさと家主の元を離れて人ごみに入っていった、その後ろ姿を家主は人ごみで見えなくなるまで見送る。
「さて、そろそろ行くか。待たせるとうるさい」
家主もはぁ、とため息をつきながらも待ち合わせのカフェに向かって歩き出した。





