異世界生活基本の「しんせん」
ここに来て国の名前が登場しました、遅かったですね、ごめんなさい。幼女は元が普通の人間だったとしても、記憶が何もないので魔法という存在があってもそんなに驚かないみたいです。
「わぁ...!」
幼女が幼女らしい、子供らしいはしゃいだ声をあげた。そして隣で、周りから見ればイケメンの若い男が幼女に構っている。
「そんなに喜んでくれると嬉しいなぁ、屋台いっぱい見ようね」
家主のいう魔術は何とか成功した。ただ着いて目を開けた場所が、草木の茂みの中でなければ大成功と言えた。でも幼女にとっては全てが新鮮だった、本当に目を瞑り意識を手放し、そして再び目を開けたらそこは森の中ではなかったのだから。
幼女はてっきり森の下まで降りるだけなのかと思っていたが、家主は王都までひとっ飛びしたらしい。
そうここは、ルフェンシュ王国王都。ここはお祭り事が無くても毎日人で賑わっている、欲しい物があればたいてい王都にいる沢山の商人が売っている。
普段は花屋に果物屋、杖屋、電気屋、本屋、公園などが賑わっているが、今日だけは店は屋台に変わり、いい匂いを漂わせてる食べ物屋や、おもちゃ屋や少し変わった魚釣りの屋台など、さらに賑わいの声に溢れていた。
「あ、あれっ、なんですか?!」
「うーん、ただの花壇だね」
はしゃぐ幼女は、家主の後ろをついて行きながら気になった店や物があればすぐに指を指した。
「あっちのはなんですか!?」
「あれは、最近国で流行ってるスイーツだったかな」
その屋台は可愛らしくリボンやレースなどで飾り付けられており、主に沢山の女の子が列に並んでいた。
「えっと、あの、あれは...」
幼女が少し家主のスーツの裾を引っ張り、次の屋台を指差した。





