異世界生活基本の「きっかけ」
家主はなぜか幼女の服のサイズを知ってます、そして裁縫が大の得意。つまり家主は幼女にあんな服やこんな服好きな服を着せられます!(しません)
「おはようございます」
「おはよう、マイヴィーナス!」
「ひゃっ、変態は起きてこないでくださいっ」
まだ朝早いというのに、髪も格好も整えられた家主。そんな家主の熱い抱擁を軽やかに躱した。
朝の木漏れ日に心地よい暖かさが二人の体を包む。
これもまた、ふつうの日常。
「あっ、今日は王都でお祭りがあるんですね」
そういえば、と幼女は家主を振り返った。
「そうだよー。年に一度だからきっと今年も盛り上がるよ。屋台も出るだろうねぇ」
王都で年に一度開催されるお祭り、この日だけは誰でも宮廷の門をくぐれるらしい。毎年屋台が並び、人が並び、大規模な催しが行われる。人気の武闘大会なども開催され、トーナメント戦で優勝者には賞金が出るのだとか。
(屋台!)
幼女は少しワクワクした様子で家主に話しかけた。
「行ってみる?」
家主はすぐに幼女を察して尋ねた。
「い、いきたいですっ」
「よーし、じゃあ行こうか!」
家主の返事を聴くと幼女は慌てて、用意しなきゃと寝起きでボサボサの髪を整えながら、洗面台へ走って行った。
「ふふ、かわいい...」
そしてそんな姿を見て、声を漏らして笑っている家主である。
「あ、そうだそう。あの子が行きたいって言う事を見通してこの日の為に作ったんだった」
ふと思い出した家主は椅子から立ち上がり、階段を駆け上がり裁縫部屋に入り、1着の子供用ドレスを取り出す。
黒髪サラサラのボブヘアにぱっちりとした大きな目、雪のように白い肌、小柄な体型、7歳の可愛い子供に似合うよう、かつ目立ちすぎないよう、家主による完全プロデュース。
「さぁマイヴィーナス、今日はこれを着て行こうか!お兄さんの自信作だよー」
家主は悠々としながら、洗面所から帰ってきた幼女にそれを差し出した。
「...え」





