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異世界で記憶のない毒舌幼女とポンコツ魔術師。  作者: くるすみ。
終わりの僕と始まりの君。
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異世界生活新しい「子供の善意」

リュカ君は実は運動神経高いです。特に走るのが早い。幼女とリュカ君がマラソンしたら、幼女が途中歩き出してリュカ君が戻って助けに行くと思います。ただの妄想です。


ブックマークありがとうございます、コメント?などお待ちしてます。


しんと辺りが静まりかえった時、鈴の音に誘われそうになった子供のキュプロクスの前に立った。


「ーーシネ」


「こんばんは。ねぇ、貴方の名前はなんて言うんですか?私は名前がないんです、貴方の事もよく知らないです」


「ーーーシネ」

その時、槍が俊敏に動き結界にグサりと刺さった。


「...私は、敵じゃないですよ。どうしてこんな事するのか知りたいだけ」


私は自分のお腹に手を当てる、キュプロクスは目をキョロキョロと動かしながら少しずつ握りしめていた槍を降ろしてくれた。


「リユウ フクシュウ」


「復讐ですか?やっぱりあの戦争の...」

「チガウ モット ベツノコト」


カタコトの言葉で辿々しくキュプロクスは話し始めた。


「ボクノムラ キゾクノムスコ ソンチョウコロサレタ」


「えっと、貴族の息子が村の村長を殺した、って事ですか?」


「ウン ソンチョウ ワルイコトシテナイノニ イキナリコロサレタ」


「ダカラ ソンチョウヲヨミガエラセル ギシキ」


「あ、もしかして、村長を蘇らせる儀式の為に私が必要?」

「ウン シツノタカイニンゲン イケニエニスル」


(なるほど、村は村長を殺されて、村長を蘇らせる儀式の為に質の高い人間が生贄に必要、でもなんでこんな子供のキュプロクスが...)


「ボクナマエナイ ムラデエライヒトダケ ナマエアル」


「なるほど。...でもどうして貴方が私を刺したんでしょう?たまたまですか?」


キュプロクスはすぐさまふるふると首を横に振った。


「チガウ エライヒトヤリタガラナイ ジブンノテ ヨゴシタクナイ ダカラ メイレイサレタ」


「...じゃあ、命令で無理やりやらされてたって事ですか」

「チガウ ソンチョウミンナスキ エライ ダカラ ムラニヒツヨウ ボクモソンチョウスキダカラ」


(つまり村の大人達は自分の手を汚したくない、人間を殺すという罪を着たくない、血で汚れたくない、だから子供にやらせた?)


「ーーーそれは、本当ですか?」

震える声を自覚しながら尋ねると、キュプロクスは深く深く頷いた。


「なら私を生贄にせず、途中で槍を抜いたのは...?」

「ヒトノケハイシタカラ ミツカッタラ ムラノメイヨナクナル ツカマル」


「どうして、この家を攻撃したんですか?」

「ノガシタ エモノ コロサナキャ エライヒト二イワレタ」


(殺して何も言えなくさせる、何もなかった事にするって事か)



次第に、どこからともなく怒りがこみ上げてきた、心臓を突き破る様な激しい怒りが頭の中を染めていく。



「おい、戻ったぞ!」

ふと後ろから肩を叩かれ振り向いた。


「リュカ君!っ、ありがとうございます」

「まだ早かったか?一応もう5分過ぎただろうけど、何ならまだ時間稼ぐぞ」


軽く息を切らしたリュカ君と、その後ろにゾロゾロとついてくるキュプロクス達が見えた。


「いえ、もう充分です」

「そ。で、話は聞けたのかよ」



「ーーーはい」

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