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異世界で記憶のない毒舌幼女とポンコツ魔術師。  作者: くるすみ。
終わりの僕と始まりの君。
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異世界生活新しい「未来と夢」


少し肌寒いせいか手がカタカタと小刻みに震える。パジャマ姿の私の人目を避けてくれてるのか草に隠れる場所まで引っぱられた。


「ほら、ここでいいだろ。さっさとやれ」

「あ、はい。でもあの、これ...」



「あ?あぁ気にすんな、そこら辺の市場で売られてる質の低いやっすい魔力だ」


そう、例えば長い道のりを瞬間移動する時は莫大な魔力を使う。魔力は全て自分の体から出して足りて目的地に移動出来たとしても、目的地で魔力不足で倒れかねない。だから、こういう魔力を込められた物はよく市場なんかで売られてる。


値段は中身の質と量によって大きく変わるらしいけど、質が低くても量が多い方がよく売れるんだとか。家主さんが言ってた。


あと、まだ自分の体から直接魔力を出せないちびっ子魔術師にも補助輪のようなものとして、魔力を貯めた物が使われるらしい。



(今回は片道二時間だからかなり遠いし、正直まだ私も回復しきっていないから、有り難く使わせてもらおう)


「じゃあ、始めますね。学園名なんですか?」

「ベルフォード・ルイ魔術学園」


リュカ君は私が呪文を唱える今も半信半疑でこちらを見てくる。そして、次第に地面から青白い光が発行し始めた。


木々がざわめく、微風が吹き始めた。



「ーーー行ってらっしゃいです」


にこっと微笑み呪文を唱え終わった後、巻き込まれいように光から少し離れる。しばらくして段々と半透明になっていったリュカ君の姿は跡形もなく消え、光も微風も次第に収まっていく。


「ーーーふぅ。よし終わりっ」



手をパンパンとはたき、逆方向を向いておばあさんの家へ戻る。


「あの、お邪魔しまーす」

「あらお帰りなさい!うちのリュカが本当にごめんなさい、体は平気かしら、無理してない?あ、スリッパどうぞ」


杖をついたおばあさんが居間からゆっくりと歩いてきた、私はスリッパを貸してもらいお家に上がる。


「大丈夫です、あの魔術は慣れてるのできっと成功しましたよ」


「あらまぁ......優しいのね、本当にありがとう」

にこっと微笑むと、おばあさんも花の咲くような笑顔で微笑んだ、そして再び家の中へ招かれる。紅茶とお菓子を用意して待ってもらっていたようで、私はソファに腰掛けた。


私は気になった事を尋ねた。


「あの、リュカ君ってベルフォード・ルイ魔術学園に通ってるんですね。家主さんが、凄い魔術学園ってこの前言ってたの思い出して...」


3歳から5歳までの幼児クラス、それから6歳から12歳までの小学年クラス、12歳から16歳までの高学年クラスに分かれている。歴史は古く、もう800年は続くとされる。ルフェンシュ王国三大魔術学園のうちの一つその中でも一際歴代の天才の卵達が集うのがこの学園。



家主さんから聞いた話、代々続く宮廷魔術師のほとんどはこの学園の卒業生らしい。



家主さんもそう、だけど昔の家主さんはベルフォード魔術学園を在学中に宮廷魔術師見習いの試験に合格してましったらしくて、そんな事態はベルフォード魔術学園が開校して以来初めての事だったらしい。


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