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異世界生活基本の「忘れ」
あらすじにも書いた通り、幼女と家主には「記憶」がないです。幼女は自分がどこから来たのかも分からない、さて家主はどうなのでしょうか。記憶の失くし方は人それぞれ。
「ん?どうかした?」
家主は窓際で風に吹かれながら、幼女が慌てて雑誌をかき集めるより先に、一冊の週間オークを拾いあげる。
「あ.....」
見られる。とドクドクと幼女の血液が身体中を巡ってゆく。ぺらぺらと風にのりめくられるページの先にあの写真があった。
家主は 一瞬目を見開いた 写真を見て。
「へぇ」
「あのっ、その写真は...」
すこしの沈黙の間、幼女が喉を鳴らして口をはさんだ。
「...僕に、そっくりだなぁ」
家主は、それだけ言うとははっと笑ってこんな偶然もあるんだね、と笑って何事もなかったように次のページは進んだ。
「え...えっと、それ...」
「どうかした?」
「え、や、なんでもないです」
「ん、じゃあ食事に戻ろう。僕はこれもう一回読むよ」
家主さんは雑誌を手に椅子へ戻ったけれど、幼女の胸の高鳴りは収まらなかった。





