26 アンドレからの手紙
親戚のアンドレさんから、手紙が届いた。
「マリアさんのご両親様
お元気にお過ごしでしょうか?
すでにご本人からお聞きかもしれませんが、マリアさんは、わたしの友人と、結婚することになりまして、友人宅に引っ越しました。落ち着いたら披露宴をする予定だそうです。
この町でもその話はすっかり広まっておりまして、若い男たちは、ずいぶんがっかりしておりましたが、ふだんから仲の良いお二人の様子を見ていたこともあり、今では「お似合いだなあ」と皆で祝っているところです。中には「傷心に効く薬はないかねえ」なんて言いながら笑っている者もおりまして、にぎやかなものです。
マリアさんから「落ち着いたら連絡を」とのことでしたが、こちらとしてもご両親様にご安心いただければと思い、ひとまずご様子を伝えさせていただきました。
友人は手広く商売をやっておりますので、マリアさんに苦労はないと思います。
どうぞご安心ください。マリアさんは元気に、そして幸せそうに馬車に乗り込みました。
それから、以前そちらのお店でお手伝いさせていただいた折には、大変お世話になりました。あの時は本当に楽しく、よい思い出になっております。
また、あの元気で美人な、おばあ様お二人にお会いできると楽しみにしております。
取り急ぎ、ご報告まで。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。 アンドレ」
マリア、いつも要領よく立ち回る。嫌な女。妹なだけに始末に負えなかった。
今回も要領よく金持ちを捕まえたみたい。町中が賛成するような相手ね!
夫がちょっとがっかりしている。くやしいけど、小言をいうのは下策かな。
夕食に好物を並べてやりましょう。
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