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突然強い光を感じて目を開けると、美しい女の人の手に抱かれていた。
女の人は美しい銀色の髪に鮮やかな青色の瞳をしていた。その人が穏やかに笑う姿はとても美しく輝いていた。
「ネイ。あなたはネイディアル・ルー・マクルート。私の愛し子よ。」
日本語ではないはずなのに、その人の言葉はすんなりと違和感なく耳に入ってきた。
「ねい。」
それに合わせて私も言うと、女の人は誉めるように微笑み、美しく笑っていた。
「そう。ネイ。」
私は、異世界でネイディアル・ルー・マクルートととして生まれ変わった。そして、一つの卵をもらい、母親はそのまま生きを引き取った。
『ネイ。分からなくても、いつか分かるようになるわ。私はもうすぐ居なくなるけれど、きっと――――があなたを助けてくれる。望みすぎては取り返しがつかなくなるわ。感謝を忘れないで。』
『ネイ。この卵はあなたの弟よ。愛してあげてね。』
まだ、はっきりと分からないけど、女の人が亡くなる時、何故だか涙が流れ、綺麗な男の人に優しく抱きしめられながら眠った。
私は第二の人生で生まれて直ぐに母親を失った。
腕の中に収まるアリアと同じ色を持つ子供の暖かい重みを感じながら、眠っているように生きを引き取った妻を思う。
「アリア。君の子供は責任持って大切に育てるよ。ネイは君の色を持って生まれた。君と同じ運命を辿るとしても、幸せに過ごせるように守ると君に誓うよ。」
珍しい白銀色の髪、淡い緑の瞳。
ネイはきっと君のように求められるだろう。もしかしたら、この地に留まることさえ、出来なくなるかもしれない。それでも、ネイを守るよ。フレイヤと共に。
君の二人目の息子が生まれるまでに不穏分子は消しておこうか。僕の血を濃く受け継いだ君は命に変えてもネイを守るだろう。早く生まれておいで、フレイヤ。
私改めて僕は2歳になった。
ここは魔法が発達した地球とは全く異なる世界で《太陽の地》と呼ばれる大陸。
生まれてから母親の形見として貰った卵は日に日に大きくなり、ある日卵に罅が入った。生まれてきたのはお父様と同じ綺麗な金髪と明るい赤色の瞳。
ー綺麗
僕はお父様と一緒に、フレイヤが生まれ地に足をつける瞬間をじっと眺めた。
この世界では子供は卵から生まれる。両親の魔力を練り合わせ、小さな卵が2年かけてゆっくりと大きくなる。子供が生まれる時に罅が入り、数時間かけて赤ん坊自ら出てくるのだ。その時に手をだすと、赤ん坊は動くことが出来ないまま、1年で死んでしまう。そのため、卵からでて、人のいる方へ歩き出すまで触ってはいけない。
この世界での赤ん坊はどの子も生まれて直ぐに色を感じることが出来、言葉を聞き取ることが出来る。それは卵ごしに世界を見ているせいだと言われている。そして、生まれた直ぐに名前を教えることで聡明な子供になると言われているのだ。
赤ん坊が殼から這い出て、僕達の方へ向かってくる。お父様はその子を優しく抱いた。僕の時と同じように。
「フレイヤ。フレイヤ・ルー・マクルート。神の祝福があらんことを」




