第2話 一筋の突破口
隼人君が帰ってきたのは今日の朝だった。
僕が起きた時には疲れた顔で冷めたホットココアを飲んでいる。
「おう、優斗、起きたか」
「ずいぶん長い招集だったが、何かあったのか?」
「その話は心が起きてからにするので少々待って欲しい」
「分かった…ところで、もう1杯入れようか?ホットココア」
「折角だ、お言葉に甘えさせてもらうよ」
僕は狩ってきた機械のバッテリーを利用したポットでお湯を沸かした。
「ふぁ~あれ?久門じゃん、帰ってきてたんだ。あ、優斗、私にもココアちょうだい」
「はいはい」
「で?何の招集だったの?」
「結論から言うとな、新しい兵器が開発された」
「兵器っていうとあのFチームが開発していたやつか?」
「あぁ、新種のエネルギーを用いた兵器だそうだ」
「新種のエネルギーかい?」
「マギア粒子と命名されたらしいが、そのエネルギーの概要を聞いてみたら本当に驚いたよ、なんせ魔法に近いものが使用出来る様になる代物らしいからな」
「「は!?」」
「おい、優斗、現実主義者の久門が壊れたぞ!」
「心、一回僕の頬おもいっきり引っ張ってくれ」
「よぉし、覚悟しろ!」
「イテテテ、ストップ、もう大丈夫だから~」
僕は一回みんなにココアを出し情報を整理した。
「そもそも、日本全土を制圧出来るほどのロボットを生産するのに必要な素材をどっから用意したのかという点にFチームは着目した。そこでサンプルとして捕獲した個体を解析した際にマギア粒子を発見し、ある結論へと至ったそうだ」
「まさか魔法で複製したとか言わないでしょうね?」
「そのまさかだとさ」
「マジか…」
「マジっぽいね…」
「まぁ、百聞は一見に如かずだ、実際に見てみるといい」
何もなかった彼の手1丁のリボルバーが出てきた。唖然としている僕らに構わず床に向けて発砲した。
「ガルルル」
着弾地点に1匹の狼が出現した。
「俺に配給された能力は召喚術でね、マギア粒子を凝縮した弾丸を放つことを条件に魔獣を召喚出来るということだ」
彼は自身の銃を見つめながら話を続けた。
「だが、難点なのが召喚する際にある程度召喚したいもののイメージを頭の中で決めなくちゃいけないんだとよ」
「え~久門ばっかずるい~私もそんな感じの能力使いたい~」
「お前ら2人分の能力も後で訓練場で支給されるから少しは我慢しろ」
マギア粒子か…これで僕達が強くなったらその分強いやつと戦わされるのかな…
そんな希望の光のような苦しみの始まりでなければ嬉しいのだが…
追加情報
•Cチームのみんなはココアが好き。
•新たな兵器として「マギア粒子」を用いた能力が導入された。




