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輸送艦オリオン~SF異世界に転生したら、女体化したうえ大型輸送艦の艦長になりました!最強輸送艦で商人プレイ!~  作者: 黴男
η-探検隊加入編

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416/433

413-観測を阻む霧

「行ったね」

「ああ」


探検隊が母船を離れ、調査団と地上で輸送機に合流するのを、俺たちは見届ける。

俺たちは俺たちのやるべきことを行うため、探検隊と並行して惑星の観測調査を行う。


「ドローンは今どこ?」

「オリオンの上に滞空させてるぜ」

「よし、そのまま惑星へ」


戦闘用ドローンから武装を剥がして、重要なデータを引っこ抜いた上で各種センサーを動かしている、改造型偵察ドローンとも言うべきものを、俺たちは事前に用意してある。

サボランにも相談済みで、OKを貰っている。

ドローンは惑星へと近づいていく。


「変だね」

「ああ」


だが。

迎撃が来ない.....どころか、惑星の様子が近づくにつれておかしくなる。

こちら側からは惑星の表面が分かるのに、近づけば近づくほどドローン側のカメラは霧に包まれていく。


「観測機器に異常は見られません、特有の現象と見るべきでしょう」


さっきから観測情報に目を通し、黙って居たペルソナがそう言った。

だが、これでは困るな......


「あんまり視界不良になると、ドローンが自動帰還モードに入るぞ」

「困った」

「一応コマンドを送っているのですが、ドローンに届いていないようです」

「あー、自動帰還に入った」


霧が濃くなりすぎたせいで、ドローンが戻ってきてしまう。

気になるが、オリオン単騎で惑星内部に向かう訳にはいかない。

戻ってきたドローンは、オリオンの格納庫に収容される。


「一応、付着した成分などを分析して見ます」

「お願い」


とは言っても、それで何かが分かるという訳ではないんだろうな....

そう思っていた俺だったが、少なくとも複数の情報を入手する事は出来た。


「え? 霧だけじゃない?」

「はい、あの瞬間――――カメラが霧に包まれた時、赤外線、重力、光学、気圧などのあらゆるセンサーが一律でゼロの値を示し、機能しなくなりました」

「それって.....」

「無人探査は不可能です」


ドローンが戻ってこれたのは、自動帰還モードには自分の辿ったルートを逆順に戻る機能があるからで、もし重力で軌道がずれたり、風にあおられていたら戻ってこれなかった可能性もあるという。

俺はそれを聞いて、一抹の不安を覚える。

探検隊と共にあの惑星に行ったとして、戻って来れるのか? と。

....だが、ここでやめる訳にもいかない。


「どんな理由があれ、探検隊は嵐を超えて戻らないといけない。嵐を止める手段を見つけ、それから戻る....だから」

「リリー」


その時、ナスカが俺の方を見る。

.....ああ、そうだな。


「私が知りたい。他の誰の為じゃない、私がこの場所の真相を知りたいから、そんな不安は一度置いておく」

「ご慧眼です。どのみち嵐を超えなければならないのであれば、晴らした方が安心ですしね!」


俺は窓の傍に寄る。

探検・調査隊は既に出発しており、輸送機が直ぐ近くの柱のエントリーポイントに停止しているのが見えた。

後は彼らが何を持ち帰るかに期待だな。

そして、それによっては惑星を調査することになる。

サボランは嵐をそう何度も超えられない事を知っているから、機会を逃さないだろう。

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